社労士試験で独学をオススメしない理由3選

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  • 社労士試験は独学でも大丈夫?
  • 予備校や通信講座は高い・・・
  • 独学をオススメしない理由は?

試験の勉強を始めるにあたって最初に悩むポイントが独学か、予備校・通信教育を利用するか。特に大学受験や他の資格勉強で独学の経験がある人、いわゆる勉強が得意な人ほど独学を検討しているかもしれません。

結論から言うと、特段の事情がない限り社労士試験において独学はオススメしません。以下は2年間独学で社労士試験に挑戦し、見事合格されたツイートを引用しました。

高得点を取って成功している人でも予備校や通信講座の利用をオススメされています。

因みにこの方、1年目から選択式が労一以外満点、択一式は57点というとんでもない人です。

私自身も、宅建やFP等、過去にいくつかの資格を独学で勉強してきました。しかし社労士試験は独学に挑戦せず、通信講座を選んで正解だったと思います。今回は独学をオススメしない理由を3つに絞って紹介します。

目次

独学と予備校・通信講座の比較

独学をオススメしない理由の前に、前提として独学と予備校・通信講座のメリットを比較してみます。

独学予備校・通信
安価
自由
自主学習の力がつく
効率化
学習に集中できる
情報が手に入りやすい
独学と予備校・通信の比較

独学のメリット

独学とは予備校や通信講座を利用せず、市販の教材等を使って勉強することを指します。

安価

真っ先に思いつくメリットが費用を抑えられること。予備校や通信講座は一般的には高額。独学の場合にかかる費用は基本的には教材代のみ。講義や学習サポートがない分、安く済ませることが出来ます。

1冊を繰り返す方針でテキストを増やしたくない人なら教材代もあまりかかりません。

自由

予備校や通信講座は年間のカリキュラムがガッチガチに決められています。自分の都合に合わせてスケジュールを変えることは困難です。

例えばクレアールの場合、5,6月のハイレベル答練が始まる時期が最も忙しく、毎週のように問題演習と解説講義の消化に追われます。この時期に勉強の時間が取れないとなかなか大変です。

また、予備校や通信講座では教材の配付、講義が始まる時期も決まっているため、「時間の余裕があるうちに進めたいのに、教材が届くまで次の科目に進めない」なんてことも起こります。

独学であれば自分の都合に合わせて学習の順番やスケジュールを自由に決めることが出来ます。

独学で自由に決める例
  • 4月は忙しいので3月のうちに全科目を終わらせる
  • 時間のかかる年金から始める
  • 繁忙期は隙間時間を活用して一般常識科目をメインにする

好きな教材を選べるのもメリットです。

自主学習の力がつく

予備校や通信講座を利用していると、自分と同じように受験勉強を頑張っている人の存在をある程度感じることができます。

しかし独学は完全に孤独。それゆえ自主学習に必要な力が身に付きます。

自主学習に必要な力
  • 周りに流されず自分を信じる力
  • 学習計画を立てて実行する力
  • 継続力

自主学習のコツを身に付けると、他の資格勉強をするときにも応用が利いて役に立ちます。また自分を信じ、計画を立てて継続する力は日常生活でもプラスに働くこと間違いなし。さらに元々が難関の社労士試験、独学で成功した経験は必ず大きな自信になります。

長期的に見れば一番のメリットかもしれません。

予備校・通信講座のメリット

次に、予備校や通信講座を利用するメリットを紹介します。

学習の効率化

予備校・通信講座を利用する一番のメリット。

学習の効率化ができる理由
  • 理解を早められる
  • 疑問点を早く解消できる
  • 覚えるポイント、不要なポイントがはっきりする

一般的には自力で理解するよりも人に教わる方が理解が早まります。文章を読んでも意味が分からない難しい論点ほど顕著。さらに資格試験の勉強では、講義を聴いたりテキストを読んだりした時点では理解したつもりでも、問題を解いてみると分からない部分が必ず出てきます。

一番厄介なのが「この問題は〇でこの問題は×。でも両方同じことを聞かれてる気がして、解説を読んでも違いが分からない」というケース。こういう場合は根本的な勘違いをしている可能性が高いので、自力ではなかなか疑問点を解消できません。

予備校・通信講座を活用していれば講師に直接聞いたり、ウェブ上の質問サービスで質問したりして素早く解決することが可能です。

1時間かけて分からなかったことが3分で解決した、なんてこともあります。

そして効率化できる最後の理由が覚えるポイントを絞れること。

教材の内容全てを覚えられれば合格はほぼ確実ですが、現実的には無理。予備校や通信講座なら覚えるポイントと重要度の低いポイントを整理してくれるので、学習範囲を絞ることが出来ます。

記憶することがメインで学習範囲が膨大な社労士試験においては重要なメリットです。

学習に集中できる

独学の場合は学習計画、教材、スケジュール、全て自由に決めることが出来ますが、裏を返すと全て自分で決めないといけないということ。そうすると必ずつきまとうのが「このやり方で良いのか」、「今の教材だけで十分か」という不安感。

予備校や通信講座を使えばその心配はありません。決められたカリキュラム通りに与えられた教材を使えば良いので学習範囲に迷うことはなく、法改正や白書の対策等、基本書だけではカバーできない分野も対策しやすくなっています。

カリキュラム通り進めるのが大変な場合もありますが、使う教材や学習計画など、勉強を始める前提が既に決まっていて学習に集中できるのは大きなメリットです。

学習に集中できる前提として、自分が選んだ予備校や通信講座を信頼できていなければいけません。「このカリキュラムでは合格できない」と感じてしまうならそもそも講座選びを間違えています。

情報が手に入りやすい

予備校や通信講座を使っていると、他の受験生と比較がしやすいのもメリットです。

例えばクレアールの場合、4月下旬から「ハイレベル答練」という問題演習の講義が始まります。この講義では答案の成績処理を行ってくれるので、受験生内の順位や問題ごとの得点分布が分かるようになっています。他の受験生と比較した自分の弱点や、問題の正答率が分かるのは「みんなが落とさない問題を確実に取る」ことが大切な社労士試験では貴重な情報です。

同じ予備校・通信講座を使っている人と関りを持ちたい場合、Twitterを使えば通学でなくても交流が可能です。受験生だけでなく過去の合格者とも繋がりが持てるので、「あっちの教材は繰り返し解いて、こっちの教材は1回解くだけにした」等、合格した方目線のアドバイスをもらうこともできます。

独学の場合はそもそも独学をしている人が少数派。さらに使っている教材も人それぞれなので、同じ条件の人を探すのは一苦労です。

Twitterは上手に使えば社労士試験にも非常に有効なツールです。

内部リンク(作成中):社労士関係のオススメWebサービス

独学をオススメしない理由3選

ここから今回のメインテーマ、独学をオススメしない3つの理由について解説していきます。

費用面であまり有利にならない

実は社労士試験では独学が費用面で最も有利とは限りません。

費用面で有利にならない理由
  • お金をかけない一番の方法は受験回数を減らすこと
  • 教材代を考慮すると価格差が縮まる
  • 教材は来年以降も使用可能

お金をかけない一番の方法は受験回数を減らすこと

資格試験の費用を浮かせる一番の方法は1回で合格すること。

複数受験で発生する費用
  • 受けた分の受験料(1回15,000円)
  • 買いなおす教材(法改正、白書は必須)
  • 再チャレンジするための学習時間

受験回数が増える程かかる費用は増えていきます。

今回強調したいのは3つ目の「再チャレンジするための学習時間」。実はここが一番経済的損失が大きいところです。

例えば今の自分の時給が1,000円だとします。一般的に社労士試験に必要な勉強時間が1,000時間と言われています。2回目なので少なく見積もって半分の500時間を再チャレンジの勉強時間とすると、
1,000円/時 × 500時間 = 50万円の損失です。

社労士試験は30~40代の社会人が多いので、時給1,000円以上の方が多いと思います。また、次回は必ず合格したいと思っている人の勉強時間は恐らく500時間を超えるでしょう。そう考えると実際は50万の損失では収まらない方が多いと考えられます。

自分の時間はタダではありません。予備校や通信講座を使って1回で合格できるのであれば、独学をして翌年再受験になるよりも費用はずっと抑えられます。

ここでいう損失は、勉強に使う時間にそれだけの経済的な価値があるという観点での試算です。現実に50万の出費がかかるという意味ではないことは補足しておきます。

教材代を考慮するとあまり価格差がない

例としてクレアールの社労士講座に料金を紹介します。

クレアール社労士講座(初学者向けコース)の場合
  • 単年度コースが75,000円(割引適用後)
  • 2年目自動継続のセーフティコースが2年分で97,000円、1年換算で5万円弱
  • どちらも合格すればお祝い金2万円
  • セーフティコースは1年目の受験料15,000円をクレアールが負担
  • セーフティコースで1年目に合格すると2年目分の受講料(4万円)を返金

セーフティコースにして1年目で合格すれば実質21,000円です。こんなに安い理由が本当に分からない・・・

セーフティコースは一般的な通信講座の相場と比べても破格すぎるので、単年度コースと独学の場合を比較します。

独学のケースとして、某大手予備校が出版している市販教材のシリーズを全て購入した場合の教材代を例に挙げます。

教材価格
基本書2,000円 × 10冊 = 20,000円
問題集1,500円 × 4冊 = 6,000円
横断整理2,000円
模試2,000円
法改正・白書対策2,000円
合計32,000円
市販教材一式の料金

クレアールが科目別のテキストなので、市販教材も科目ごとに分冊のもので比較しました。

クレアールの初学者向け単年度コースは75,000円、お祝い金を考慮すると55,000円です。

クレアールの料金 ー 市販教材の料金
= 55,000円 ー 32,000円
= 23,000円

この価格差が講義料金の差だとすると、10科目あるので1科目の講義代は2,300円。

実際は他にも学習サポートや各種ガイダンスも含まれます。加えてクレアールの場合、受講生全員が絶賛するコンプリーションノートも配付されますが、ここではあえて除外します。
参考:【クレアール社労士講座】神テキスト揃い!オリジナル教材について解説

1科目2,300円分の講義代。この値段をどう捉えるかで通信講座の費用が高いか安いかの評価は分かれると思います。

はっきり言って安すぎる、が実際に使った感想です。お祝い金の分を除いて1科目4,000円強と考えても同じ回答をしますよ。

関連リンク:【クレアール社労士講座】カリキュラムは?強みは?講義について解説!

大手予備校の場合は20万円前後が相場なので、独学との価格差は大きくなります。

教材は来年度以降も使用可能

どの予備校・通信講座も、講義と同じくらい教材にも力を入れています。社労士試験の場合、法改正や白書・統計は毎年度新しい対策が必要ですが、それ以外の教材は基本的に翌年度もそのまま使用可能です

新しい教材を買いなおすよりも、使い慣れた教材に法改正を書き加えて使った方が効率的です。

ある程度得点が取れていて、あとひと越えで合格できる人であれば来年度は予備校や通信講座は利用せず、今まで使ってきた教材を使って、弱点や足りない部分を市販教材で補う、という作戦もありです。

私はクレアールの2年目自動継続コースを選んだので来年度はクレアール。それでもダメなら3年目以降は持っている教材を使い、不足部分は市販の教材を買い足して対策する予定です。

時間効率が違う

独学をオススメしない理由の2つ目は時間効率の差。社労士試験合格に必要な時間はおおよそ1,000時間と言われています。

もちろん事前知識の有無や勉強の得意不得意によって個人差はあります。

社労士試験は難関国家資格。記憶の試験であるとはいえ難しい論点も至る所に出てきます。難しい論点は自力で理解するよりも人に教わる方が早く理解でき、時間の短縮になります。

また、予備校や通信講座を使っている場合、分からない点があればすぐに相談できます。独学の場合は自力で調べる必要がありますが、時間がかかる上に、求めていた答えが見つからない場合もあります。分かる人に相談をして疑問点を確実に解消できるのは大きなメリットです。

因みに最初にツイートを引用した方も疑問点の解消や暗記のコツを掴むことが独学で一番苦労したそうです。

社労士試験において重要になるのが膨大な試験範囲をいかに効率よく回していくか。多くの受験生が「科目が多すぎてこっちを覚えるとあっちを忘れる」経験をしています。予備校や通信講座を使って学習の効率化ができれば科目を回す回数も増え、知識も抜けにくくなります。結果的にトータルで必要な学習時間を大幅に減らすことが可能です。

毎日仕事が忙しい社会人や、家事育児に時間を取られるママさんにとっては見逃せないメリットじゃないでしょうか。

社労士試験は合格率が低く、部分合格がない

社労士試験の合格率は毎年1ケタ台。これは申し込んだ人数に対する割合ではなく、実際に受験した人に対する割合です。

社労士試験では毎年申込者と受験者に1万人以上の開きがあります。

受験した10人のうち1人受かるか受からないかの非常に厳しい試験。しかも試験制度上、午前午後の1科目でも合格基準点を満たしていなければ原則として即不合格です。

中小企業診断士やFP試験には科目ごとの合格や午前のみ・午後のみ合格という制度がありますが、社労士試験には部分合格の制度がありません。そのため1科目でもダメなら来年度以降改めて午前・午後の両方、全科目を受験する必要があります。

参考:【初心者向け】合格率は?受験生泣かせって?社労士試験の概要を解説!

受験生の多くは、独学よりも予備校・通信講座を使った方が合格率を上げられる可能性が高いと考えています。低い合格率を少しでも上げられるならば絶対に予備校や通信講座を活用すべきです。

独学で成功体験を積むのはもう少し難易度の低い資格でも良いかな、と個人的には思います。

まとめ:迷うなら予備校や通信講座を使おう

今回は社労士試験において独学をオススメしない理由を3つご紹介しました。

  • 独学は自由で、自主学習の能力も身に付く
  • それでも社労士試験においてはオススメしない
  • オススメしない理由は費用面、時間効率、合格率

通信講座や予備校の活用をためらっている人の多くは恐らく費用面がネックになっていることと思います。

繰り返しになりますが、資格試験の費用を安く済ませる一番の方法は1回で合格すること。少しでも合格率を高める手段があるなら活用した方がトータルの費用も抑えられると私は考えています。

そのためには自分に合った予備校・通信講座を選ぶことが大切です。

関連リンク:【社労士試験】迷っている人必見!予備校・通信講座の選び方を解説

少しでも費用を抑えたい人にはクレアールの社労士講座をオススメします。高コスパながら講義・教材の質は高く、サポートも充実した至れり尽くせりの通信講座です。

クレアールの詳細は下記のリンクからご覧ください。

関連リンク:クレアール社労士講座を紹介!初学者にも経験者にもオススメの通信講座です

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