【クレアール社労士講座】中上級W？セーフティ？コースの違いとオススメを解説！

予備校や通信講座を決めた後、次に悩むのがどのコースを選ぶか。クレアールでも初学者向けに２つのコース、経験者向けは８つのコースがあって、最初は違いが分からず戸惑います。

そこでこの記事では、クレアールの各コースの違いと初心者向けコース、経験者向けコースのオススメを紹介します。

最初に結論だけまとめておきます。

クレアール社労士講座の全コースを整理

まず最初に、クレアールに用意されている全コースを整理してみます。

初学者向け 経験者向け	コース名１	コース名２	内容
初学者	一発ストレート合格	パーフェクト
初学者	一発ストレート合格	セーフティ	１年目：パーフェクト ２年目：中級パーフェクト
経験者	中級	パーフェクト
経験者	中級	セーフティ	中級パーフェクトの継続
経験者	中上級W受講	パーフェクト	中級パーフェクト＋重要過去問攻略講義
経験者	中上級W受講	セーフティ	中上級W受講のパーフェクトの継続
経験者	上級	パーフェクト
経験者	上級	パーフェクトセーフティ	上級パーフェクトの継続

この表の見方と内容について、これから詳しく解説していきます。

初学者コースと経験者コース、中級と上級の違い

クレアールのカリキュラムはざっくり言うと,、

• ４月中旬まで：基礎講義中心のインプット期間
• ４月後半以降：問題演習中心のアウトプット期間

の２つに分かれます。

実はアウトプット期間の講義や教材は基本的にどのコースも同じ。初学者向けコースと経験者向けコースで大きく異なるのはインプット期間です。

では具体的にどう異なるのか。整理したのが以下の表です。

講義名	概要
全体構造入門講義	最初のガイダンス
基本マスター講義	基本の重要論点をメインとした基礎講義
基本マスター答練	基本の過去問題を中心にした答練
学習のススメ方セミナー	学習方法について解説

対象コース	講義名	概要
中級	基本錬成講義	基本マスター講義であやふやな論点、やりきれなかった論点中心の講義
上級	重要過去問攻略講義	重要な過去問の演習・分析
中級・上級両方	答練マスター講義	基本事項確認のための問題演習

「一発ストレート合格」には初学者向けコース４つの講義全てが含まれています。

経験者向けのそれぞれコースに含まれる講義は下記のとおり。

まとめると、

内部リンク（作成中）：学習カリキュラムと各講義

セーフティコースは２年目が自動継続

次に、各コースに設定されている「パーフェクト」と「セーフティ」の違いについて。

セーフティコースは、１年目の本試験で不合格となった場合に、自動的に２年目のコースが継続するカリキュラムです。

基本的には１年目のコース内容がそのまま継続になりますが、一発ストレート合格セーフティコースだけは、２年目のインプット期間は中級コースの内容になります。

このコースを選ぶメリットは料金の安さ。ただでさえ料金の安いクレアールの講座がますます高コスパになるのがセーフティコースです。

一発ストレート合格セーフティコースは１年目が一発ストレート合格パーフェクト、２年目が中級パーフェクトとほぼ同じ内容。中級セーフティは中級パーフェクト２年分とほぼ同じ内容です。

上記の料金で単純に計算すると、

• 一発ストレート合格セーフティ　ー　（一発ストレート合格パーフェクト　＋　中級パーフェクト）
  ＝　１４６，３２０　ー　（９４，０８０　＋　９５，１２０）
  ＝　ー４２，８８０円
• 中級セーフティ　ー　中級パーフェクト　×　２
  ＝　１４５，５２０　ー　９５，１２０　×　２
  ＝　ー４４，７２０円

内容はほぼ変わらないのに、セーフティコースにするだけで５万円以上値段が変わります。

大手の資格予備校は１年で２０万前後、他の通信講座は１年で１０万円前後が相場。こちらと比較しても２年分の講座を１０万円弱で申し込めるセーフティコースがいかに破格か分かります。

更にセーフティコースの場合、

この２つはパーフェクトコースにはない制度です。

まとめると、

クレアール社労士講座の各コースまとめ

各コースの特徴を改めてまとめます。

以上を踏まえた上で先ほどの表を見てもらえれば意味が分かると思います。

ではどのコースを選べば良いのか。次からは初学者・経験者にオススメのコースを紹介します。

初学者には「一発ストレート合格セーフティコース」がオススメ

初学者のオススメは圧倒的に「一発ストレート合格セーフティコース」です。

オススメする理由は1年目と２年目で基礎講座がガラリと変わること。

１年目は北村先生メインの初学者向け講義、２年目は斎藤先生による本試験経験者向け講義。１年目に学んだ教材とほぼ同じものを使って、別の切り口の講義を受けることができるのは非常に効率的です。

１年目で過去問題集を繰り返していた場合でも、２年目には答練マスター講義が追加されるので問題演習も問題なし。１，２年目それぞれ個別に申し込む場合より５万円以上も料金が下がることも大きなメリットです。

デメリットはクレアールが合わないと思った時に２年目分の出費が無駄になること。１年目でクレアールが合わないと思ったのなら無理に使い続ける必要はありません。その時は２年目の教材は使わず、他の予備校・通信講座を申し込むべきです。

予備校・通信講座の選び方はこちら
内部リンク：迷っている人必見！予備校・通信講座の選び方を解説

初学者がいきなり経験者コースを選ぶのはオススメしない

ちなみに、初学者が最初から経験者コースを選ぶのはオススメしません。

「知識のドーナツ化現象」とは標準レベルや応用レベルの知識はついているのに基本レベルの知識が抜けている状態のこと。社労士試験では各科目に合格基準点が設けられており、１科目でも基準点を下回ると不合格になります。基本があやふやだとどこかの科目で基準点割れする可能性大。基礎を飛ばすのは自分からドーナツ化現象を起こしにいくようなものです。

また、経験者コースのメリットは答練マスター講義で問題演習がしっかり積めること。ですが初学者は分野別完全過去問題集をしっかりこなせば十分。むしろ過去問の傾向を掴まずに通信講座のオリジナル問題ばかり繰り返すのもあまり良い戦略ではありません。

経験者は本試験の点数によってオススメが変わる

次に、本試験を受けた経験があり、再挑戦する人にオススメの講座について。

今まで使っていた予備校・通信講座が一番効率的

この記事を読んでいる経験者の人は、「他の予備校・通信講座を使用していたが、クレアールに変えようか検討している」方が多いと思います。まず伝えたいのは、今まで使っていた教材を使い続けるのが一番効率的であること。

どんな予備校・通信講座を使っても、社労士試験は学んだことが完璧に身についていていれば必ず合格できます。不合格になったのは講義・教材の内容を十分に理解・記憶しきれなかったことが原因です。

新しい予備校・通信講座に変えるとカリキュラムや進め方に慣れる必要があります。今まで使用していた教材を深堀すれば点数が上がるのであれば、教材を変えず使い続けるのが最も効率的です。

とはいえ、使っていた予備校・通信講座が合わずあまり点数が伸びなかった等、別の講座を検討したい人も大勢いると思います。明確に変えたい理由がある人は他の予備校・通信講座の検討が必要です。

本試験の択一式が３０点中盤までの人は「一発ストレート合格」

経験者の方へオススメのコースは本試験の得点によって異なります。まず前回の本試験の択一式が３０点中盤までの人には初学者向けの「一発ストレート合格」コースをオススメします。

択一式が３０点台中盤までの場合、勉強のやり方が間違っていて基礎ができていない可能性大。細かい論点や実践演習より基本的な論点をしっかり理解することが大切です。初学者向けの北村先生の講義は学習内容だけでなく、勉強のやり方のコツを丁寧に、繰り返し説明してくれます。社労士試験の勉強方法に迷っている人にオススメです。

既に本試験を経験していると初学者向けコースを選ぶのは勇気がいると思います。コース名や感情に囚われず、自分の状況を冷静に判断して選ぶのが大切です。

本試験の択一が３０点後半以上の人は「中級」か「中上級W受講」のパーフェクトコース

本試験の択一式を４０点以上取れている人は基礎力は十分についていると判断してOK。経験者向けコースのうち、「中級パーフェクトコース」か「中上級W受講パーフェクトコース」をオススメします。

「中級」と「中上級W受講」の違いは重要過去問攻略講義の有無。あればプラスにはなりますが、過去問演習は分野別完全過去問題集でこなせるし、答練マスター講義もあります。消化不良になりそうであれば中級で十分です。

経験者向けコースの場合セーフティコースを選ぶ必要はありません。１，２年目でコース内容がほとんど変わらないので、初学者向けのセーフティコースほどの恩恵が受けられません。

上級はあまりオススメしない

どれだけ総合点が高くても、上級はあまりオススメしません。理由は中級との内容の違い、価格差を考えると中級の方がオススメできるから。

上級パーフェクトは中上級W受講パーフェクトから基礎錬成講義を除いた内容です。

料金差を比較すると、

• 上級パーフェクト　ー　中上級W受講
  ＝　９１，６４０　－　１０８，４６０
  ＝　ー１６，８２０円

価格差は１５，０００円前後。基礎錬成講義には「労働基準法」から「社会保険科目に関する一般常識」まで１０科目あるので、単純に１０で割ると１科目１，５００円前後。斎藤先生の基礎講義が１科目１，５００円で受講できる計算になります。

資格試験の費用を抑える一番の方法は受験回数を少なくすること。１科目１，５００円を追加した基礎講義を聴いた結果、本試験で解ける問題が１つ２つ増えるなら割の合う投資です。

まとめ：自分の基礎力を高められるコースを選ぼう

社労士試験の合格に大切なのは受験生みんなが落とさない問題を確実に得点すること。基礎知識があやふやなまま応用を固めても、必ずどこかの科目で基準点割れを起こします。

毎年不合格を避けるためには基礎力の強化が必須。コースを選ぶ時は「自分の基礎力を高められるコースはどれか」を考えることが大切です。クレアールなら初学者の人、学習方法に悩んでいる人、合格まであとちょっとの人、レベルに応じて基礎力強化に最適なコースが用意されています。