横断整理について解説!クレアールの非常識合格法と相性抜群です

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横断整理は社労士試験の必須ツール。上手に使えば社労士試験の勉強全般で活躍します。

一方で、使い方を間違えれば効果は半減。せっかく使うなら効果的な学習をしたいところです。

今回はそもそも横断整理について知りたい人、有効な使い方を知りたい人、クレアールの横断整理について知りたい人に向けた解説記事です。

クレアールの横断整理について知りたい人は後半まで飛ばしてください。

クレアール社労士講座の概要を知りたい方はこちら
内部リンク:クレアール社労士講座を紹介!初学者にも経験者にもオススメの通信講座です

目次

横断整理は科目をまたいだ類似事項の整理

社労士試験最大の特徴は、科目間の共通事項が多く、細部で違いがあること。

例えば、試験科目になっている法律の多くに「不服申し立ての審査請求」という規定があります。この中に「一定の期間に審査請求の決定がない場合は申し立てが棄却されたとみなす」旨の規定が定められていますが、「一定の期間」の数字が法律により異なります。

「一定の期間」の違いの例
  • 労働災害補償保険法:3か月以内
  • 健康保険法:2か月以内

この細部の違いが非常に厄介で、前の科目で覚えた数字や語句を選んだら誤答だった、という間違えパターンは社労士試験あるある。多くの受験生の悩みの種となっています。

「一定の期間」の例の場合、本試験でも選択肢の中に「3か月」と「2か月」の両方が用意されているので、正確に覚えていないと正解が選べません。

各科目を個別に学習しているだけでは必ず混乱が生じます。解決するには各科目間の違いを比較しながら整理することが必要です。

さきほどの「申し立てを棄却したとみなす一定期間」の例なら、
3か月:労働災害補償保険法・雇用保険法
2か月:健康保険法・国民年金法・厚生年金保険法
規定なし:労働保険徴収法

という風に、全科目の法律の規定がどうなっているか比較します。

つまり、

  • 各科目の類似規程を横断的に並べ、
  • 比較整理で共通点と相違点を明らかにし、
  • 知識の整理を図る

これが横断整理の最大の目的です。

横断整理の4つのメリット

ここからは横断整理のメリットを4つ紹介します。

科目間の共通事項の整理

科目間の共通事項を整理することは横断整理の最大の目的。科目ごとの勉強をしているだけでは他の科目との違いが区別できず、知識が整理できずに混乱したままになります。

横断整理で知識の比較整理をすると違いがはっきりして、知識の総仕上げに役立ちます。

全体像の把握

横断整理は新しい知識を学ぶものではないため、正確に覚えられるのであれば科目ごとの勉強だけでも合格は可能です。

しかしどの予備校や通信講座でも横断整理専用のテキストや講義が用意されています。知識の整理に効果的なことはもちろんですが、類似規程の全体像が把握できて、受験生の安心感につながることも横断整理が重視される大きな理由になっていると私は考えています。

社労士試験はメンタル的に非常にきつい試験ですが、その原因の一つがどれだけ勉強しても成長実感が得にくい試験であること。学んだ科目が増えるほど類似規定に引っ掛かりやすくなり、以前は難なく正解できた問題を間違えるようになると「このまま勉強を続けても正答率は上がらないんじゃないか」と錯覚します。

横断整理は類似規程の混乱を解消するための貴重なツール。各科目の学習が一通り終わった後に横断整理を学ぶと全体像が見えて覚える範囲がはっきりと分かるので、安心感につながります。

横断整理をすると「それだけの違いだったんだ!」と感じる場面に何度も出くわします。

比較整理の考え方が学べる

個人的には最大のメリットだと考えているのが、横断整理を通して比較整理の学習方法が身につくこと。

社労士試験の勉強をしていると、横断整理の項目に限らず、ある規定と他の規定の区別がきちんとついておらず間違える問題が必ず出てきます。

例えば雇用保険法の「算定対象期間」と「算定基礎期間」は講義を聴くだけでは区別がつきにくいところです。

比較整理はこういうときにも有効。区別がついていない論点がどこか分かれば曖昧な複数の知識を一度に整理することが出来ます。比較整理した知識が増えるのは学習が進んでいる証拠です。

 自分のためだけの横断整理は基礎力強化に最適です。理想は1つ問題を解いた時に、「こっちの規定がAということは、もう一つの間違えやすい規程はB」と思える状態まで記憶を定着させること。比較整理を使って問題集を繰り返せば一つ一つの規定が正確に記憶できて、基礎力強化に役立ちます。

特に国民年金法と厚生年金保険法は全体を通して比較整理が有効です。

学習の効率化

社労士試験では各法律に類似規程があり、横断整理に向いている項目が無数に存在します。横断整理テキスト1冊を細部まで覚えれば、科目ごとの学習をするときには横断整理でやった部分は飛ばしても問題ありません。

 クレアール初学者コースの担当講師である北村先生は、横断整理の項目は横断整理の教材をメインに対策する方針を取っています。特にクレアールの分野別完全過去問題集の掲載料は20年分。横断整理テキストを徹底的に覚えて、分野別完全過去問題集はそれ以外の分野を解くと使い分けすれば、効果的かつ効率的に基本事項の学習ができます。

クレアールの横断整理は学習方法も学べる

ここからはクレアールの横断整理の特徴を講師とテキストに分けて紹介します。

概要科目間の共通事項の整理
対象コース全コース共通
担当講師北村庄吾講師
講義時間5単元(5時間)
使用テキスト横断整理・横断答練 問題、解答・解説
横断整理

北村講師は横断整理が得意分野

横断整理は初学者向け・経験者向けコース共通。経験者向けコースを受講している人にとっては北村先生が担当するほぼ唯一の講義です。

北村先生と言えば年金と横断整理、と言われるくらい横断整理が得意分野。基礎講義の中でも比較整理を積極的に行うよう何度も案内してくれます。

例えば労働災害補償保険法と健康保険法はどちらも医療給付に関する法律。そのため北村先生はセットで学習することを推奨していて、健康保険法の療養の給付の講義の後には労働災害補償保険法の療養の給付も一緒に復習するよう促してくれます。

もう一つの特徴は、「講義は理解のお手伝いに過ぎず、最終的には自身で記憶することが大切」というスタンスを取っていること。受講生が講義を視聴した後、過去問題集で該当箇所を復習する時間を確保できるように、講義時間を出来るだけ短くすることを意識して進めてくれています。

「個数管理法」と「わがまま図表」は横断整理と相性抜群

クレアール社労士講座公式サイトより引用

「個数管理法」と「わがまま図表」は北村先生が考案した学習方法。どちらも横断整理と一緒に活用すれば効果倍増です。

個数管理法は暗記する論点を数で管理し、覚える範囲を確定する学習方法。

例えば労働基準法第4条「男女同一賃金の原則」であれば、覚えることは3つ。
賃金に関する規制
有利に扱うことも禁止
実際の差別的取扱いが禁止

個数管理法を横断整理に応用して、科目ごとに覚える範囲を確定すれば覚えやすくなります。

労災法雇用法健保法厚年法
3つ3つ3つ3つ
個人経営個人経営個人経営個人経営
5人未満の農業・水産業5人未満5人未満の適用事業5人未満の適用事業
常時使用なし、年間300人未満の林業農林水産業適用事業以外適用事業以外
(例)任意適用事業の要件

全てスラスラ言えるようになればテキストの内容も再現できるようになります。

わがまま図表は簡単に言えば自分だけが理解できる図表。

テキストに掲載されている図表は正確性を重視して作成されたもの。誤りが無いよう規程が細かく記載されていて、科目ごとに整理はされていますが覚えやすいとは言えません。

そこで、多少不正確だとしても自分だけには分かるすっきりした図表を作成する、というのがこのわがまま図表の考え方。自分だけが理解できれば良いので、正確性よりも覚えやすさ、整理のしやすさを重視して作成することが出来ます。

実際にわがまま図表を作ってみると分かりますが、すっきりした図表を作るには自分が理解していることが不可欠綺麗なわがまま図表が作れるということは、しっかり整理ができている証拠です。わがまま図表を作成する過程で自分なりの整理方法を見つけることができます。

個数管理法・わがまま図表の詳細は下記のリンクをご覧ください。

内部リンク:【クレアール社労士講座】カリキュラムの本質!非常識合格法について解説

テキストは使いやすく内容も充実

横断整理テキスト

クレアールの横断整理テキストには目的条文を含め全27項目が掲載されています。図表の後に確認用として五肢択一式の問題が掲載されているのが特徴です。インプットだけでなくアウトプットも意識した構成なので、記憶に定着させやすくなっています。

もう一つの特徴は目的条文が充実していて使いやすいこと。

目的条文とは主に各法律の第1条のことを指します。各法律がどういった目的で制定されているか説明した条文なので目的条文と呼ばれています。

目的条文は主に選択式で出題されます。

クレアールの横断整理のテキストには、一般常識科目で登場する法律も含め、31個の目的条文が掲載されています。その1つ1つが穴埋め問題になっており、選択肢は用意されていないので実質的に記述式の問題。最初は大変ですが何度も繰り返せばかなり力がつきます。

目的条文は対策が後回しになりがちですが、出題されたら文句は言えない分野。選択式で出題された場合、失点すると大きな痛手となります。クレアールのテキストに載っている目的条文をやっておけば各法律のキーフレーズは一通り押さえられるので、大きく失点する心配はありません。

余裕がある人はマーカーや赤シートを使って、穴埋め部分を増やすとより実力アップを狙えます。

因みに北村先生が運営しているyoutubeチャンネル、「最短最速合格法」でも目的条文の動画が公開されています。出題部分もほぼ同じなので合わせて使うと効果的です。

内部リンク(作成中):youtubeチャンネル

横断整理の効果的な使い方

ここからは、クレアールの講義・テキストを念頭に、横断整理の効果的な使い方を5つ紹介します。

各科目の基礎講義を済ませておく

 横断整理は既に知っている知識を分かりやすく整理するための手段。そのためにはそもそも整理されていない状態の知識が頭に入っている必要があります。

「そもそもこんな規定あったっけ?」という状態で横断整理の講義を受けても効果半減です。

 つまり、横断整理の学習に入る前に各科目の基礎講義や過去問題集をこなし、「他の科目の規程との違いが整理できていない」状態になっていることが必要です。

横断整理で扱う項目の内容がある程度分かっていれば十分で、完璧に覚えている必要はありません。

確認問題を解き、講義を聞いて、可能な範囲で過去問題集を解く

北村先生の講義ではテキストに掲載されたポイントを解説し、自作のスライドでわがまま図表や個数管理を使って重要論点や間違えやすいポイントを整理してくれます。その後、確認問題の内容を解説するので、講義を聴く前に事前に確認問題を解いておく方が効果的です。

また、各動画の最後で該当範囲の過去問題集を使った復習をオススメしてくれます。しかし1個の項目で複数科目が絡んでくる横断整理、まじめに取り組むと問題数が多すぎて進まなくなります。

代表的なのが保険料。どの法律でも頻出分野なので、全て解くと400問近くの問題を復習することになります。

過去問題集に時間がかかりすぎて講義が進まず、テキストの後半が消化不良になったら本末転倒。分野別過去問題集の復習は重要度の高い問題だけをやる、場合によってはやらない等、できる範囲で取り組めば充分です。

私は融通を聞かせるのが苦手なので1周は全問題の復習をしました。でも比較整理する余裕はなかったので、正しいやり方だったか疑問です。

過去問題集と横断整理テキスト、メインに使う方を決める

 横断整理のテキストと分野別過去問題集、両方を完璧にできれば理想ですが、横断整理の講義が始まるのはアウトプット中心の期間が始まる直前の4月中旬。4月下旬からは毎週ハイレベル答練が始まり、非常に忙しくなるため時間を取るのが難しくなります。

 参考リンク:【クレアール社労士講座】ハイレベル答練について解説!嫌になるくらい実践慣れします

 そのため分野別過去問題集と横断整理、両方を完璧にこなせる人は限られます。過去問題集と横断整理は覚える内容は同じで覚え方のアプローチが異なるだけなので、どちらの教材をメインにするか決めることをオススメします。

横断整理のテキストをメインにする場合は図表をしっかり覚えるようにしてください。確認問題だけでは分野別完全過去問題集の代わりとして使うには不十分です。

覚える工夫
  • マーカー・赤シートで隠せる状態にして問題集にする
  • 図表をひたすら書き写す
  • 毎日音読する

北村先生は書いて覚えることを推奨していますが、自分が覚えやすい使い方なら何でも良いと思います。

 最終的にはテキストを見ずに図表を書ける状態まで仕上げれば横断整理の対策は十分です。

私の場合、
本試験の問題文に慣れておきたい
テキストの使い分けが苦手
過去問題集を徹底すると最初から決めていた
以上の理由から、横断整理テキストは確認用として使い、分野別完全過去問題集を繰り返すことにこだわりました。
その代わり、どうしても整理がつかない部分はカードに書いて隙間時間に確認するようにしていました。

自分の苦手分野にも応用する

メリットで書いた通り、比較整理の学習方法は社労士試験全般で有効です。横断整理の講義でコツをつかんだら、普段の学習から比較整理を活用すると効果的。科目間だけでなく、科目内の類似事項を整理するときにも活用できます。

  • 科目間の例:遺族補償給付・遺族基礎年金・遺族厚生年金の遺族の範囲と順位を整理
  • 科目内の例:雇用保険法の算定対象期間と算定基礎期間を整理

最終的には基本事項をどんどん比較整理して基礎をしっかり覚えていくのが社労士試験の勉強だと思ってます。

一般常識に活用すると効果的

手薄になりがちで対策も難しい一般常識科目。特に「社会保険に関する一般常識(社一)」には法律間の横断整理が有効です。

社一で横断整理が活用できる例
  • 保険者
  • 国・地方公共団体の役割
  • 国庫負担

主要科目以上に基本事項を広く浅く押さえるのが重要な一般常識科目。横断整理で複数の法律を一気に学習する方法はオススメです。

横断整理のテキストでは一般常識科目はあまり登場しないので、整理のしがいがあります。

まとめ:横断整理はうまく使えば学習全般に効果的

今回は横断整理の特徴と対策について紹介しました。

  • 横断整理をすると科目間の類似規定の違いが見えてくる
  • 北村先生の非常識合格法は横断整理と相性抜群
  • 最大のメリットは比較学習の考え方が学習全般に応用できること

横断整理のコツを身につけると、普段の学習の効率もアップします。クレアールの北村先生にとって横断整理は一番の得意分野。講義は学習方法や考え方まで教えてくれる非常に有益な内容です。

講義時間は短めですが人によっては学習方法全体を見直すきっかけになるかもしれません。

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