- 非常識合格法って何?
- なんか胡散臭い・・・
- どんな内容?
クレアール社労士講座と切っても切れない関係にあるのが「非常識合格法」。公式サイトや資料請求に必ず書いてあるワードです。
字面だけ見ると怪しく感じますが、中身はしごく真っ当。「非常識合格法」の本質を理解するとクレアール社労士講座全体のコンセプトの理解にも繋がります。今回は「非常識合格法」について詳しく解説します。
クレアール社労士講座の資料請求をすると「非常識合格法」を詳しく解説した書籍をプレゼントしています。気になる方は下記のボタンから資料請求してみてください。
「非常識合格法」は満点を目指さない学習法
「非常識合格法」は社労士講座に限らず、クレアール全体が売りにしている学習法です。元々は2001年、非常識合格法を使って7か月で公認会計士試験の合格者を輩出したことで注目を浴びました。
クレアールでは「非常識合格法」を商標登録しています。
その特徴は一言で言うと「最短最速で合格するための効率的な勉強方法」。本質は「本試験を徹底的に分析して出題傾向を掴み、必要な範囲に絞った学習」です。この考え方は資格試験の対策としては一般的で、特殊な勉強方法ではありません。
社労士講座における「非常識合格法」は、北村先生が考案したもの。
- 7割得点での合格を目指す
- 満点は必要ない
- そのために基本的な問題を100%取れるようにする
この考え方はクレアール社労士講座のコンセプトそのもの。クレアールのカリキュラムは基本を徹底して、受験生の大半が正解する問題を確実に押さえることを重視しています。
詳細はこちら:【クレアール社労士講座】カリキュラムは?強みは?講義について解説!
「非常識合格法」では学習範囲を絞って、覚える知識を確定させる
ここからは「非常識合格法」の具体的な内容に入っていきます。ポイントは以下の通り。
- 社労士試験は記憶の試験
- 勉強は頭から汗をかくこと
- 過去問を重視して学習範囲を絞る
- 横断整理を有効活用
- 「1日30分以上勉強してはいけない」は言葉足らず
社労士試験は最終的には記憶の試験
前提として、社労士試験で重要なのは「各論点をどれだけ正確に覚えているか」。司法試験のように法的思考力を問う複雑な問題が出てくることはありません。
社労士試験でいう「難しい問題」は「細かすぎて誰も知らない・押さえていない論点の問題」です。
北村先生も「講義はあくまで理解のお手伝い。最終的には受験生自身が覚える努力をすることが大切」と繰り返し主張しています。
記憶の試験である具体例を2つ紹介します。
- 出題の4割は数字
- 条文内の細かい規定も頻出
社労士試験で受験生を苦しめるのが数字を問う問題の多さ。過去の出題傾向を見ると全体の4割が数字に関する問題です。
例えば健康保険法に「任意継続被保険者」という制度があります。この制度は「2か月以上継続して被保険者だったものが、被保険者資格喪失から20日以内に申し出ることで、最大2年間、被保険者資格を継続できる」もの。
この規定は社労士試験でも頻出で、「2か月以上」、「20日以内」、「最大2年間」は全て覚えておかないといけない基本事項です。
また、社労士試験では条文の細かいところの正誤判断が必須。曖昧に覚えているだけでは正解を見つけることが困難です。
- 「かつ」なのか「又は」なのか
- 「未満」なのか「以下」なのか
- 「〇〇の日まで」なのか「〇〇の日の翌日まで」なのか
この辺りはどの科目で問われてもおかしくないキーワードです。
1つ1つの論点を正確に覚えておく必要があります。
勉強は「作業」ではなく「頭から汗をかくこと」
「非常識合格法」ではアウトプットを徹底的に重視しています。
テキストを漫然と読んだり、マーカーを引いたりするだけではなかなか頭に入りません。北村先生は「目的のないテキスト読みやマーキングは勉強ではなく作業である」とバッサリ切り捨てます。特にマーキングはテキストに記録が残り勉強した気になりやすいため、「塗り絵クラブになってはいけない」と強めに警告しています。
勉強は自分の頭でしっかり考え、思い出そうとすることで少しずつ理解し、記憶を定着させること。考えたり思い出したりするときに脳に負荷をかける行為を北村先生は「頭から汗をかく」と表現しています。
一度にすべてを理解、記憶することは難しいので、何度も繰り返し学習して少しずつ記憶を定着させることが重要です。
過去問を重視して学習範囲を絞る
社労士試験は科目数が多く、試験範囲が膨大。本試験までに学習が間に合わず諦めてしまう人も多い試験です。「非常識合格法」は覚える範囲を特定する勉強方法を推奨します。学習範囲を試験に必要な重要論点に絞って、出題可能性が低い部分は切り捨てます。覚える範囲の基準が過去問です。
社労士試験では重要論点は何度も繰り返し出題されています。過去問を徹底的に分析することで優先順位が明らかになり、覚える範囲の確定に役立ちます。
クレアールでは過去問を重要視していて、オリジナル教材の過去問題集にも20年分が掲載されています。
詳細はこちら:【クレアール社労士講座】神テキスト揃い!オリジナル教材について解説
学習範囲を絞る勉強には「個数管理法」が有効
「個数管理法」は各論点について覚えておく事項を数で管理するという、北村先生が考案した学習方法。学習範囲を絞る考え方と相性抜群です。
例えば労働基準法4条は「男女同一賃金」に関する規定ですが、覚えておくべきことは3つ。
- 賃金のみについて規制
- 有利に扱うことも禁止
- 実際の差別的取り扱いを禁止している
「個数管理法」を使うことで復習がしやすくなり、覚える論点の数を書き込んでおけばテキストを問題集として活用することもできます。
youtubeに北村先生自身が個数管理法について解説した動画があるので貼っておきます。
横断整理を活用して知識を整理する
範囲の広さに並ぶ社労士試験もう一つの特徴が、科目間で類似の規定が沢山出てくること。例えばケガや病気で働けなくなった時の補償として、労働災害補償保険法と健康保険法に同じような規定があります。
労災法 | 健保法 | |
---|---|---|
補償の名称 | 休業補償給付 | 傷病手当金 |
発生事由 | 業務上のケガ・病気 | 業務外のケガ・病気 |
待期 | 通算3日 | 継続3日 |
支給額 | 標準報酬月額の平均×1/30×2/3 | 給付基礎日額の60/100 |
支給期間 | 1年6か月 | 制限なし |
2つの規定が類似しているだけならまだマシな方で、こういった類似規定が4,5個の法律で出てくる、なんてことも割とあるのが社労士試験です。
学習が進むほど混乱してきて、前は正解した問題が解けなくなることもザラです。
類似規定を攻略するには横断整理が有効です。
横断整理とは、科目間の類似規定を比較して整理する勉強方法。先ほどのように図表にするのが一般的で、それぞれの規定を並べて比較することで違いを明らかにします。科目単独で勉強しているだけでは気づけない科目間の違いを明確にすることが出来て、知識の整理に有効です。
「わがまま図表」を使えばより整理しやすくなる
横断整理そのものは社労士試験において一般的な学習方法。どの予備校・通信講座でも取り入れられていて、市販の教材も豊富に販売されています。北村先生はこれをさらに発展させた「わがまま図表」による整理を推奨しています。
「わがまま図表」は自分だけが理解できる状態に整理された図表。他人が理解できる必要はないので、正確性よりも自分が分かりやすいよう簡潔に整理することを重視しています。自分で作った図表はテキストに載っている図表よりも思い出しやすく、記憶の定着に役立ちます。
こちらもyoutubeに動画があるので貼っておきます。
表紙の「1日30分以上勉強してはいけません!!」は言葉足らず
最後はポイントというより補足です。最初に紹介した北村先生の書籍には、表紙に「1日30分以上勉強してはいけません!!」と書かれています。これは「1日に30分より長く勉強するのは禁止」という意味ではなく、「ダラダラ長時間勉強するより、短時間集中して勉強する方が効果的」という趣旨。
テレビでたまに見る同時通訳さんは大体15分から20分で交代しています。これは同時通訳が非常に集中力が必要な作業で、1人で長時間こなすのが困難だから。本気で集中しているとそのくらいの時間で限界がきてしまい、長続きはしないものです。
「非常識合格法」は「頭から汗をかく」勉強方法。しっかり集中して考える学習方法なので、本気で取り組めば短時間で集中が切れます。対策としては30分勉強したら少し休憩を挟み、また30分集中して勉強するのが現実的。
実際に1日30分しか勉強しないとすると、社労士試験の量をこなすには数年は必要だと思います。
「1日30分」ではなく「1回30分以上勉強してはいけない」と書いてもらった方が趣旨には合ってると思います。
まとめ:「非常識合格法」は社労士試験における王道の勉強方法
- 「非常識合格法」の本質は満点を目指さず、7割得点での合格を狙うこと
- 学習範囲を絞って、基本事項を100%押さえる勉強方法
- この考え方に沿ったカリキュラムがクレアール社労士講座そのもの
社労士試験は1科目でも失敗すると不合格になる試験。苦手科目を作ることができないので、まんべんなく7割得点を狙うのは非常に相性が良い戦略です。
参考:【初心者向け】合格率は?受験生泣かせって?社労士試験の概要を解説!
私自身は「非常識合格法」の考え方が社労士試験対策の王道だと思ってます。
この記事で解説した内容は「非常識合格法」の一部にすぎません。興味がある方は是非下記のボタンから資料請求してみてはいかがでしょうか。