- 社労士試験に月刊誌って必要?
- 今持ってるテキスト・問題集に+αできる教材がほしい
- 次こそは基準点割れしたくない!
私は1年目・2年目ともにクレアール社労士講座をメインに使用していましたが、2年目で大きく変えたのが月刊社労士受験の定期購読を追加したこと。
- 問題演習を増やせる
- クレアールのカリキュラムと相性が良い
- 自分の勉強方法に合う
と判断したのが理由です。
内部リンク:勉強法(作成中)
内部リンク:【クレアール社労士講座】基礎とアウトプット重視でオススメの通信講座です
月刊社労士受験を追加した結果、2年目の本試験では選択式37点、択一式54点と、自分でも満足できる結果を残すことが出来ました(自己採点)。
月刊社労士受験がなかったらここまでの点数は取れなかったと思います。
今回は2022年10月号から2023年9月号まで、年間を通して月刊社労士受験を愛用してきた私が感じたメリット、オススメできる人、効果的な使い方について紹介します。
上手に使えば得点力アップ間違いなしですが、使い方を間違えると逆効果になる可能性もあります。
- 月刊社労士受験の購入を検討している人
- 合計点はクリアしているのに科目の基準点割れで不合格になった人
- メインのテキスト・問題集が既にあって、追加する教材に悩んでいる人
1つでも当てはまる人には必読の内容です!
\ 1冊分お買い得! /
月刊社労士受験は中上級者向けの月刊誌
月刊社労士受験は労働調査会が発刊している、その名の通り社労士試験の受験生向けにつくられた月刊誌です。
発行 | 毎月1回(各月1日) |
印刷 | 二色刷り |
ページ数 | 各号100ページ弱 |
価格 | 「購入するなら定期購読がオススメ」参照 |
特徴 | 法改正・白書の最新情報が得られる 山川先生の科目解説をはじめとした動画解説 学習のペースメーカーに最適 苦手分野の強化に 問題演習中心の構成 |
月刊社労士受験の内容は大きく分けて3つ。毎号テーマを絞った特集、山川先生の動画解説つきの科目別解説、基礎力・応用力アップに役立つ連載です。
月 | 特集 | 山川先生の科目別解説 (科目別レッスン) |
---|---|---|
10月 | キーワード判例20選 | 労働基準法 |
11月 | 横断整理+問題演習part1 | 労働災害補償保険法 |
12月 | フローチャートで学ぶ基本手当 | 雇用保険法 |
1月 | 横断整理+問題演習Part2 | 徴収法/安衛法 |
2月 | 選択式 長文選択肢対策 | 国民年金法 |
3月 | 「横断学習」年金の加算~加給年金額・振替加算・加算額~ | 厚生年金保険法 |
4月 | 「横断学習」産前・産後・育児~労基法から厚年法まで~ | 健康保険法 |
5月 | 安衛法 選択式対策 | 一般常識 |
6月 | 得点ポイント!法改正&白書 | |
7月 | ①重要ワード総まとめ ②得点ポイント!法改正&白書 問題演習編 | |
8月 | クロス整理で10点アップ | |
9月 | 模擬試験~2024年度試験完全対応~ |
- 法改正トピックス
- 全科目トレーニングテスト
- 重要通達・行政手引
- 年金法 長文問題読解講座
- 計算問題に強くなる!
- 一般常識・統計対策
- レベルアップ答練
- スキマ時間に!数字の単語帳
2023年度の実績でいうと、「全科目トレーニングテスト(2023年度は「全科目チェックテスト」)」は11月号から9月号まで、「スキマ時間に!数字の単語帳(2023年度は「持ち歩いて覚える!数字の単語帳」)」は10月号から9月号まで、その他の連載は10月号から5月号まで掲載されていました。
内部リンク:【勝つ!社労士受験】基礎問題で苦手テーマを克服!
実際に使ったメリット5選・デメリット4選
メリット5選
1年間使ってみて感じた月刊社労士受験のメリットは上記の通り。
メリット1:他教材にないコンセプト
多くの市販教材が基本事項を重視する中、月刊社労士受験は表紙に堂々と「中上級者向け受験学習誌」と書かれています。1冊目から全科目の問題が掲載されていて、基本事項の詳細な解説はほぼなし。明らかにある程度は学習経験がある人を想定した内容です。
1回目の不合格が決まったあと、追加する教材を考えていたときに感じたのが、「どの教材も聞いている論点はほぼ同じ。基本事項がメインなのでメイン教材の学習内容とほとんど被る。」ということ。社労士試験は広く浅い学習が大切で深追いは厳禁なので当然ですが、内容が被っていてはあまり意味がないので、他の市販教材は追加するメリットが少ないと感じるものばかりでした。
月刊社労士受験はメインの教材として使用されることを元々想定していない内容。基本事項を網羅せず、応用問題が多数掲載されているため、+αのサブ教材としては最適だと感じました。
メリット2:豊富な問題演習
毎月の特集、充実した連載が特徴の月刊社労士受験ですが、その多くが問題演習メイン。講義を聴くよりも問題演習を重視する勉強方法の方にはピッタリです。
下記の表は2023年度版の連載ですが、◎が問題演習メイン、〇が問題と解説が半々くらい、△が解説メインの内容になっています。
法改正ダイジェスト | △ |
選択/択一 パワーアップ答練 | ◎ |
年金法 難関論点マスター | 〇 |
重要通達・行政手引問題演習 | ◎ |
わかる!年金Q&A | △ |
計算問題トレーニングドリル | ◎ |
一般常識対策 | ◎ |
全科目チェックテスト | ◎ |
月刊社労士受験の中で一切問題演習がないのは山川先生の科目解説だけです。
2023年度試験向けの初月号である2022年10月号の問題数を数えたところ(五肢択一は一肢で一問とカウント)、「数字の単語帳」を除いた概算でおよそ200問掲載されていました。200問の中で解けなかった問題が30問あったとすると、12か月分こなせば解けない問題が360問あるということ。+αの教材で360問分苦手問題に挑戦できると考えれば、本試験の得点に差がつくのも当然じゃないでしょうか。
加えて、本試験の選択式、択一式の出題形式に縛られず、多様な問題を用意しているところもポイント。計算問題を取り上げる連載では、例えば労働基準法の平均賃金や年金の繰り上げ・繰り下げ後の支給額を1から計算する練習ができるので、近年出題の多い事例問題の対策にも最適です。
私はこの連載のおかげで本試験の労災法に出てきた複数事業労働者遺族給付の問題を正解することができました。
メリット3:選択式対策に最適
月刊社労士受験の中で、私が一番恩恵を感じているのが「全科目トレーニングテスト」。(2023年度は「全科目チェックテスト」という名称でした。)各科目10問の一問一答問題と、各科目5問の穴埋め問題が掲載されている連載です。
問題のレベルはやや易しめ~標準レベルですが、5問の「穴埋め」問題というところがポイント。選択肢がなく、記述式の問題となっています。
判例問題も記述式だったので、初めて解いた時は巻末までめくって選択肢を探しましたね・・・
「全科目トレーニングテスト」以外に選択式対策に有効な特集が7月号の「キーワード総まとめ」。基本条文の穴埋め問題が全科目分、大量に用意されています。「全科目トレーニングテスト」と7月号の特集で記述式の解き方に慣れていたおかげで、本番で選択式を解くときは、
選択肢を見ず、空欄に入る語句の予測を立てる ⇒ 適切な選択肢を選ぶ
というプロセスで問題を解くことができました。空欄に入りそうな語句を事前に予想しておくことで、他の選択肢に惑わされずに自信をもって回答を選べたので、本番ではいわゆる選択肢のグルーピングはほとんど行っていません。
月刊社労士受験のおかげで、私は第55回の本試験で選択式40点満点中37点を取ることができました
(自己採点)。過去の選択式に比べると易しかったこともありますが、選択肢に頼らない解き方が身についていたので1年目よりも明らかに自信をもって回答を選ぶことができたと思います。
メリット4:安価
月刊社労士受験は単独の場合1冊1,320円(税込み)、年間の定期購読を申し込むと12冊で14,500円(税込み)です。
14,500円というとクレアールの場合はオプション講座を2つ追加できる価格ですが、講座を追加するよりも問題演習が豊富な教材を追加した方がメリットが大きいと判断したため、オプション講座ではなく月刊社労士受験の定期購読を追加しました。
結果的に年間をとおして毎月大量の問題演習に取り組むことができたので、正しい選択だったと思っています。
メリット5:紙質が良い
最後はおまけ。実物が届いてから気づきましたが、1枚1枚の紙が厚めでしっかりしています。社労士試験以外のものも含め、今まで使ってきたテキストのなかでも上位に入る使用感の良さ。勉強しながら少しテンションが上がりました(笑)
二色刷りで印刷が簡素な分、紙にはお金をかけてるんでしょうか。
デメリット4選
もちろんメリットばかりではありません。特徴がはっきりしている分、デメリットもあります。
デメリット1:月刊社労士受験のみでの合格は難しい
月刊社労士受験はあくまで+αのサブ教材。基本事項の網羅性に欠けるので、メイン教材を疎かにして月刊社労士受験ばかり使うのはむしろ逆効果です。
例えばメインの基本書を持ち込み、時間制限なしで本試験を受ければほとんどの人が合格できると思います。しかし月刊社労士受験の定期購読分12冊を全て持ち込んで同じように本試験を受けて合格できるかというと、正直それは疑問です。月刊社労士受験の中で唯一基本事項が網羅されているのが山川先生が担当する科目解説。重要事項が分かりやすくまとまってはいますが、1科目20ページ前後の解説なので、どの科目も全範囲の内容は網羅できていません。
あくまでも基本を押さえるためのメインの教材が他にあること前提で、基礎知識をより確実なものにしたい、更に得点アップ&安定を図りたいという人のための教材だというのが1年間使った感想です。
デメリット2:難しすぎる問題
明らかに本試験で直接問われるレベルじゃない問題、仮に出たとしても誰も解けないようなレベルの問題も多数掲載されています。
顕著なのが途中で掲載されている選択式・五肢択一式の答練。(2024年度は「レベルアップ答練」。)選択式が5空欄×4問、択一式が5肢×4問と分量もそこそこ多く、1つ1つが難しいので問題を解くにも復習にも非常に時間がかかります。
こういった問題に拘り過ぎて時間を取られると、枝葉の重要度が低い知識は身についているのに基礎的な知識が抜けている、いわゆる「知識のドーナツ化現象」に陥ります。基本問題を落とせない社労士試験では致命的です。
メイン教材もある中で、月刊社労士受験に掲載されている問題全てをマスターするのは非常に困難。しかも問題によっては本試験では役に立たない可能性も大。難しい問題はある程度割り切ることも必要です。
デメリット3:復習に時間がかかる
デメリット2とも関連する内容ですが、1冊をこなすのに思った以上に時間がかかります。1冊は100ページ弱と薄いので分量が少ない印象を受けますが、中身は問題演習がぎっしり。さらに一筋縄では行かない問題も多々掲載されているため、いざ始めてみると思うようにページが進まないと感じるかもしれません。
デメリット2で取り上げた応用問題の答練のほか、計算問題も最初は戸惑って時間がかかると思います。
月刊社労士受験は定期購読を申し込むと毎月コンスタントに新しい冊子が届くので、少し遅れてしまうと最新号に手を付けるのも、以前の月号を復習するのも大変です。
12冊揃えるとボリュームもなかなかのもの・・・
私は8月に12冊全てをざっと復習しましたが、時間がかかり思ったよりも大変な作業でした。
月刊社労士受験をこなすことに追われてメイン教材が疎かになるのは本末転倒。本試験までに使える勉強時間を考慮した上でちゃんとこなせるか、ある程度割り切ることができるかを判断することが大切です。
デメリット4:二色刷りで簡素
人によってはメリットになるかもしれませんが、デメリットと感じる人が多いと思うので。月刊社労士受験は全ページ原則黒、重要な部分が赤というシンプルな二色刷り。簡素なテキストが苦手な方にとっては単調過ぎて開く気が起きないかもしれません。
私自身はシンプルなテキストの方が好みで、クレアールのテキストも同様の二色刷りだったので全く気になりませんでした。
開く気になれないテキストを仕上げるのはどんな人でも至難の業。構成から合わないと感じるなら無理に月刊社労士受験を選ぶ必要はないと思います。
内部リンク:【社労士試験の予備校・通信講座の選び方】口コミや評判に惑わされない!自己分析の重要性を解説
月刊社労士受験をオススメできる人5選
5つのメリット、4つのデメリットを踏まえて月刊社労士受験がオススメできるのは上記に当てはまる方々。
本試験の択一式40点以上
問題の難易度や中上級者向けというコンセプトから考えると、本試験の択一式で40点以上は得点できる実力があった方が良いと思います。
クレアールの北村先生によれば、択一式40点以上は過去問対策をしっかり行えば十分に狙える得点。私自身、1年目はほぼ過去問のみで対策しましたが、本試験の択一式では50点を取れたので同意見です。
択一式39点以下の人は月刊社労士受験に手を出すよりも、過去問を中心に基本問題の対策を徹底した方が効率的に得点力アップが図れると思います。
選択式対策をしたい
毎号の穴埋め問題や7月の特集である重要ワード総復習をはじめ、月刊社労士受験には選択式対策に役立つコンテンツが豊富に用意されています。
他の問題集との大きな違いは、本試験の選択式問題の出題形式にとらわれることなく、多様な出題形式を通して選択式の対策ができること。特に穴埋め問題は選択肢に頼らず答えを出すトレーニングになり、必ず本番で役立ちます。
択一式、選択式ともに総合点はクリア、あとは選択式の基準点割れだけ、という方には最適な月刊誌です。
事例問題を克服したい
近年出題が増えている事例問題。対策のしづらい最大の理由は過去問だけでは問題数が圧倒的に少ないこと。月刊社労士受験では、問題文からポイントを整理する訓練になる設問も豊富に用意されています。
- 計算問題の連載
- 年金の事例問題の連載
- 事例問題に特化した特集
特に計算問題は本試験に比べると難易度が高く、しっかりこなしておけば本試験レベルの問題は易しく感じるのでオススメです。
事例問題は基本事項の組み合わせで解ける問題がほとんど。頭では分かっていてもいざ本番で初見の問題を見るとポイントを見抜くことができず失点してしまう、そんな方の苦手克服にオススメです。
問題の取捨選択ができる
月刊社労士受験には難易度が高く、本試験では出題の可能性が非常に低い問題も多数載っています。掲載されている問題全てを完璧にこなそうとすれば、本試験までに時間が足りなくなる可能性大です。
例えば計算問題の連載の中で、高額介護合算療養費の問題が出題されたことがありました。ただでさえあまり出題されず苦手な人が多い高額介護合算療養費。その計算を1から行う問題なんて絶対出ないと思ったので、私は一度も解きませんでした。
- 基礎的・標準的な問題:問われ方が変わっても答えられるくらいまで繰り返し解く
- 自分の実力より1、2歩先の問題:同じ問題は解けるように何度か解く
- 応用問題:1度解いた後は参考程度に見ておく
こんな風に気持ちの割り切りと判断ができる人が上手に使える月刊誌だと思います。
やはり択一式40点以上の実力はあった方が有効活用しやすいかもしれません。
教材を追加する時間がある
月刊社労士受験は1冊100ページ弱ですが、
- そもそもの問題量が多い
- 応用問題に時間を取られる
ため、1冊を終えるのも一苦労です。
さらに、社労士試験そのものの特徴が膨大な試験範囲。1年目は全科目を学習する前に本試験を向かえてしまった、という話も珍しくない試験です。
メイン教材で基本事項を確実にとり、月刊社労士受験で少しひねった問題や応用問題の得点を上乗せする、この考え方は大原則。月刊社労士受験をしっかりこなして応用問題が1問取れたとしても、メイン教材を疎かにして基本事項を3問落としたら本末転倒です。
月刊社労士受験を消化することに精一杯になってしまうと、むしろ逆効果になる可能性もあります。
どんな教材、どんな試験にも言えることですが、教材を追加するときは「本試験までに既に持ってる教材の復習もしつつ、追加した教材をマスターするだけの時間があるかどうか」は十分に検討するべきだと思います。
社労士試験初学者は手出し無用
オススメしない人はオススメする人の裏返しですが、1点だけあげるとすれば「今年始めて社労士試験を受験する」という方にはオススメできません。
予備校や通信講座のカリキュラムだと、その年の本試験終了後の9月末から労働基準法の講義が始まったとしても、最後の一般常識まで講義が終わるが早くても翌年の2,3月。月刊社労士受験は最初の10月号から全科目の問題が掲載されているので、全問題を有効活用できる頃には既に半年分が発刊済みということです。
また基礎講義を聴いただけでは、押さえておきたい基本問題と参考程度にするべき応用問題の区別がつかず、何が基本事項か分からなくなる可能性もあります。
自分は独学なので年内には全科目の勉強を終了、過去問もある程度繰り返したので基本と応用の区別もつく、という人なら上手に活用できるかもしれませんが、かなり少数派でしょう。そういう人は恐らくこのブログを読まなくても月刊社労士受験が必要かどうかご自身で判断できると思います。
1年目の方は、
- 基本問題は過去問を中心にしっかり押さえる
- 応用問題は予備校・通信講座のカリキュラムで出てきたもの、使用している問題集に掲載されていたものだけを参考程度に押さえておく
という方針の方が結果的に合格可能性が高まると思います。
特集や連載ごとにメリハリをつける使い方がオススメ
繰り返しになりますが、月刊社労士受験はあくまでサブ教材として活用すること。社労士試験では、
- 全範囲を広く浅く
- 苦手科目をつくらない
が大原則です。
過去問題集や基本問題集など、メイン教材の得点率が7割未満の人はまずは基本事項の復習が優先。メイン教材はしっかりこなし、違う問題を解いて視点を変えたい、苦手を克服したいときに使うことをオススメします。
とにかく深追いは厳禁です。
重視したい特集、連載
月刊社労士受験に掲載されている問題の中でも繰り返し解いた方が良い内容として、
- 全科目分の穴埋め、一問一答問題
- 7月の特集の重要ワード穴埋め問題
をご紹介します。
全科目分の穴埋め、一問一答問題
毎号掲載されている全科目分の問題演習です。(2024年版の名称は「全科目トレーニングテスト」。)各科目、穴埋め問題が5問、一問一答の〇×問題が10問掲載されています。
- 基本問題中心の構成
- 全科目に短時間で触れることができる
- 数少ない記述式の問題演習ができる機会
通信講座のカリキュラムだと、今週は労働基準法、翌週は労働災害補償保険法、一般常識に入るのは1か月半後、といった具合に、時期によって勉強する科目が偏りがち。全科目を一気に復習する機会を確保するには自分で工夫する必要があります。
月刊社労士受験の穴埋め、一問一答問題を使えば全科目の基本問題に短時間で取り組むことが可能。苦手意識があって後回しにしてしまう科目にも定期的に触れられる機会ができるのは貴重です。
内部リンク:全科目トレーニングテスト(作成中)
7月の特集の重要ワード穴埋め問題
特集なので毎年同じものが掲載されるかは不明ですが、月刊社労士受験全12冊の特集・連載の中でもっとも良かった内容は?と聞かれれば7月号の特集を挙げます。
- 基本条文の穴埋め問題
- 各ページ10~20空欄の問題が計40ページ掲載
- 曖昧な語句や言い回しの復習、定着にオススメ
この特集のおかげで選択式対策が盤石になりました。
2024年7月号の特集は「重要ワード総まとめ」が掲載予定なので、恐らく2023年版と同趣旨の内容だと思われます。
内部リンク:【月刊社労士受験】6月号、7月号は必読!選択式対策、法改正、白書対策にオススメです(作成中)
参考程度にしておきたい連載
反対に深追い厳禁の連載は以下の2つ。
- 応用問題の答練
- 計算問題(一部)
応用問題の答練
2024年版は「レベルアップ答練」という名称の連載。とにかく難易度が高すぎます。
- そのまま本試験で出題されるとは考えにくいレベル
- 問題を解くのも復習にも時間がかかる
- できなくても落ち込む必要はない
受験生の多くが得点源にしているであろう延滞税についての選択式問題なのに、空欄がニッチすぎて5問中2問しか取れなかったときは正直凹みました。
この連載で出てくる問題は参考程度にして、法の趣旨を理解するための「センスを磨く」問題として捉えるのが有効かと思います。
内部リンク:勉強方法(作成中)
計算問題(一部)
事例問題の対策として有効と紹介した計算問題の連載。2024年度の名称は「計算問題に強くなる!」です。
基本的には非常に良いトレーニングになりますが、たまに本試験のレベルを逸脱している印象を受ける問題もあり、全てをこなす必要はありません。
例えば年金の計算問題はその年の改定率を乗じた後の満額を覚えていないと解けない構成になっています。社労士試験において、その年の年金額は一応覚えておく程度で、過去の出題を見ても必ず覚えておかないと解けない計算問題が出題されたことは私の知る限りありません。
私の場合、こういう問題は月数を算出するまでで終わらせていました。
基本事項は事例問題対策として効果的ですが、応用部分はキャパオーバーになりやすい内容。計算問題の連載が必要な問題とサラッと流すだけにする問題の判断が最も大切かもしれません。
山川先生の基礎講義は必要に応じて使いたい
月刊社労士受験の目玉連載の1つが各科目の基本事項解説。2024年度版の名称は「科目別レッスン」です。10月号から5月号まで毎月1科目、基本事項がまとまった解説ページに加え、『山川社労士予備校』の代表である山川先生の動画解説講義がWeb上で視聴できます。
ただ問題演習を目的と考え、メインの講座で基礎講義が聴ける私としては、視聴する必要があるとは思えませんでした。
- 基本的な内容の解説なので、メインの講座と内容が重複する
- 重要論点に絞っており、各科目の全範囲は網羅できない
- 動画が掲載されているWebページの使い勝手があまり良くない
私自身は動画を視聴する時間も問題演習の復習時間に充てたいと考えていたので、科目別解説のページは一度も読まず、解説動画も視聴せずでした。
- 独学でプロ講師の講義を聴く機会がない人
- 問題演習より講義を繰り返し聞いた方が頭に残る人
- メイン講義では理解が不十分な部分があり、苦手を補いたい人
こういう人にとっては十分に活用価値があると思います。
いずれにせよ、月刊誌本体の内容に加えて山川先生の講義つきで1冊1,320円というのはお買い得です。
購入するなら定期購読がオススメ
月刊社労士受験は各書店でも販売されていますが、オススメは公式サイトから申し込める定期購読です。
価格 | 11月末まで | |
---|---|---|
年間購読(12回分) | 14,500円(オススメ!) | |
11冊購読(11回分) | 13,500円 | |
年間購読+直前セミナー | 26,500円 | 24,500円 |
11冊購読+直前セミナー | 25,500円 | 23,500円 |
年間購読+直前セミナー+予想問題解説動画 | 31,500円 | 29,500円 |
11冊購読+直前セミナー+予想問題解説動画 | 29,500円 | 28,500円 |
参考:1冊1320円(税込)
定期購読を勧める理由は以下の通り。
- ペースメーカーに最適
- 年間購読しても14,500円
- バラで買うより1冊分割安
- 毎月全科目の問題に触れられる
- 販売日より1週間程度早めに、郵送で自宅に届く
11冊購読は指定した1月分を除く11冊を購読できる申し込み方法です。試しに店頭で1冊購入し、他の11冊をまとめて申し込みたい、という人を想定した注文方法だと思います。
3~6行目に記載されている『直前セミナー』とは、出題予想などを内容とした1日セミナーです。毎年7月に東京、大阪で開催されています。
ちなみに私自身は、
- 7月にセミナーで1日時間を潰したくない
- 出題予想、ヤマ当てに頼るのが好きではない
- クレアールで毎週ウェビナーが開催されていた
ことから、申し込みませんでした。
内部リンク:予想問題の使い方(作成中)
内部リンク:クレ勝道場(作成中)
私としては12回分の定期購読のみの申し込みをオススメします。
\ 1冊分お買い得! /
月刊社労士受験を上手に活用して基準点割れ回避、高得点合格!
今回は月刊社労士受験についてご紹介しました。
- 他の教材にはないコンセプト
- 豊富な問題演習
- 選択式対策に最適
- 安価
- 紙質が良い
- 本試験の択一式40点以上
- 選択式対策をしたい
- 事例問題の対策をしたい
- 問題の取捨選択ができる
- メイン教材に+αするだけの時間の余裕がある
実際に使った経験上、「月刊社労士受験を購読しないと合格できないよ」とは決して言えませんが、「有効活用できれば『あと一歩で合格だったのに!』を回避できるよ」とは言えます。
社労士試験は1科目でも基準点に達しなかったら不合格となる厳しい試験。本人の実力もさることながら、当日の試験問題との相性も大切です。月刊社労士受験は多種多様な問題に挑戦することができて、相性の良い問題を増やすことができる月刊誌。上手に活用すれば実力アップ間違いなしです。
全国の書店で実物を見ることができるので、気になる方はまず1冊だけでも購入してみるのはどうでしょうか?