- 30代社会人
- 都内在住
- 独身男性
- 勉強は好きな方
- 大人数より少人数派
- 残業なく休みも取りやすいホワイトな労働環境
学生時代は司法試験を目指したくて法学部に入学。しかし法律の勉強が難しすぎて1年生で早々に挫折しました。
卒業後はそれなりの大企業でいわゆる総合職として勤務。職場環境や待遇に大きな不満はないものの、専門性が身につかず、今の職場でステップアップしていくことには魅力を感じない環境でした。
自分が60歳代になった頃には定年が70歳代になっていても全く不思議ではない時代、今の会社でずっと働き続けるよりも別の会社に転職する方が良いんじゃないかと思いながら仕事を続けていました。
とはいえ現職よりもやりたいと思う仕事は見つからず、とりあえず今の仕事を続ける以外に良い選択肢が思いつかなかったので、本格的な転職活動はしたことがなかったです。
そんな中でたまたま目に入ったのが社労士資格。
- 人事労務を担当をしている今の仕事の知識と経験が活かせる。
- どの会社にもある人事労務の専門家。転職にも有利。
- 独占業務もある国家資格。独立の道も選びやすい。
社会保険労務士という資格自体は前から知っていましたが、今後のキャリアを悩んでいた当時の自分にはとても魅力に思える資格でした。
「この資格なら今の悶々とした気持ちを解消するきっかけをくれるかもしれない」、そう強く感じたことを今でも覚えています。
毎年の合格率が8%前後。これだけ難易度の高い国家資格に挑戦するのは初めてでしたが、元々自分なりの勉強方法は確立しているタイプ。勉強時間が確保しやすい環境だったこともあり、振り返ってみると楽しく受験生時代の2年間を過ごせました。
受験経歴
社労士試験には2回挑戦してます。1回目の2022年は選択式で1点足らずに不合格、2回目の2023年に無事リベンジを果たしました。
1年目
受験を決意したのが2021年の12月。試験勉強を始めた時点で本試験まで残り8か月だったため、
- 基本を重視
- 過去問を徹底して繰り返す
- テキストや教材を増やさない
を意識しつつ、ひたすら通信講座のカリキュラムに沿って学習を進める方針で取り組みました。
その代わり、使った教材は徹底して繰り返しました。特にクレアールを選ぶ決め手になった20年分の過去問題集は各科目8~10周くらい回したと思います。
2021年12月
インターネットでたまたま見かけた社労士資格にビビッときて、即受験を決意。1週間ほどかけて予備校・通信講座を検討し、
- 基本を重視し、7割得点を目指す
- 問題演習が豊富
- 安価
という3つの特徴が自分の考え方と合うクレアール社労士講座を選択しました。年末から本格的に勉強を始めます。
教材が到着してから基本講義が終わる4月まではひたすら講義と過去問の繰り返し。「初学者はどんどん先に進むのが最優先」という北村先生の言葉を信じ、復習よりも未習範囲を減らすことを最優先しました。
その結果、特に労働災害補償保険法と雇用保険法はあまり時間が取れず直前期に苦労しましたが、それでも正しい選択だったと思います。
2022年2月
X(当時はTwitter)で受験生アカウントを作成。受験に関する情報収集や受験生仲間との交流ツールとして活用しました。
大手の資格予備校は検討していなかったので、Xを始めたタイミングで初めて資格の大原、TAC、LECの特色を知りました。
特に受験生に大人気である資格の大原の『社労士24』を予備校・通信講座選びの段階で見つけられなかったのは情報収集不足だったと反省。結果的にクレアールを選んで正解でしたが、講座を検討するときにXを始めていたら違う選択をしていたかもしれません。
Xでは多くの社労士受験生が日々勉強に励んでいます。周りに一緒に頑張る受験生がいなかった自分にとっては大きなメリットでした。
受験に役立っただけでなく、Xを通じて色んな方々と交流ができたのも思わぬ収穫。今でもXで交流することはもちろん、たまにオフ会で直接フォロワーさんに会う機会もあり、試験終了後も交流ツールとして重宝しています。
資格を取ったことももちろんですが、Xのおかげで想像以上に良い環境の変化があったのは間違いありません。社労士試験に挑戦して良かったと思う要因の一つです。
2022年4月
ハイレベル答練の講義が開始。この時期に届いたコンプリーションノートというまとめ教材が1,2年目どちらも一番使い倒した私にとってのバイブル的教材になります。
コンプリーションノートは労働科目、社会保険科目、一般常識科目の3冊構成になったまとめテキスト。基本事項が網羅されていて、このテキストの内容を完璧にすれば本試験も間違いなく合格点が取れると確信しました。クレアール社労士講座の中で私が一番推している教材です。
2022年6月頃まで
基礎講義が終わった後もやることは同じ。講義を一度聞いた後は、問題演習とテキスト読みをひたすら繰り返す学習スタイルです。
初学者の自分はプロの考えたスケジュールに従うのが一番と判断して、クレアールのカリキュラムに沿って学習を進め、ひたすら何度も過去問を繰り返していました。
4月からはハイレベル答練が始まったおかげでマンネリ化もせず、与えられたカリキュラムの消化と復習で手一杯でした。
2022年7月
実力の確認と会場受験の経験を積むために、TACの全国統一模試(社労士試験の模試で一番難しいと言われてるやつ)を受験。
選択式で1科目割れましたがB判定をいただき、自分の勉強方針が間違ってなかったことを本試験1か月前にようやく確認できました。
2022年8月
あっという間に本試験。私は東京ビッグサイトで受験しました。
資格試験はどこかの大学で受験することがほとんどで、大規模会場は初体験。しかし雰囲気には飲まれることはなく実力は発揮できたと思います。
結果としては択一式では50点を取ったものの、選択式の社会保険に関する一般常識(社一)で基準点割れとなる2点を取ってしまいました。合格発表日まで基準点補正待ちです。
2022年9月
前々からやりたいと思っていたブログ開設(このブログのことです。)。
2022年10月
合格発表。社一の補正がなかったため、1点足らずで不合格になりました。
私が受講していたコースは不合格だった場合に自動継続するセーフティコース。そのため2年目も迷う余地なくクレアール社労士講座にお世話になりました。
1年受講した結果、私にはクレアール社労士講座がとても合っていたので、セーフティコースを選んで正解でした。通信講座にかかった費用は2年間で13万円前後、他の予備校の半額近くは抑えられたと思います。
2年目
択一式が合格圏内だったこと、不合格の原因が基本的な知識の不足だったと判断したこと、1年目よりも勉強できる期間が長くモチベーションの維持が大切だと感じたことから、
- 基本を重視の方針は変えない
- 1年目以上に問題演習の機会を増やす
- 他の資格にも挑戦してみる
この3点を2年目の方針にしました。
社労士試験以外の資格試験ですが2023年は、
1級FP(学科試験と実技試験)
簿記3級
簿記2級
にも挑戦、全て合格できました。
2023年1月まで
2022年の合格発表前から1級FPの勉強を始めたので、1月までは社労士試験の勉強は控えめ。
- 講義を1回視聴
- 過去問を1周
- 答練マスター講座の問題を解き、解答解説を1回聴く
と、講義や問題集を溜めない最低限の範囲に留めていました。
答練マスターはクレアール経験者コースの目玉講義。一問一答形式の良問を斎藤講師が一つ一つ丁寧に解説してくれます。
2023年2月
FP試験が終わったので、問題演習の量を増やすべく追加教材を探す。悩んだ末、
- 中上級者向け
- 問題演習が豊富
- 毎月発刊されペースメーカーになる
という3つの特徴に魅力を感じて『月刊社労士受験』を追加購入。年間購読を申し込み、クレアールと並行してお世話になることに決めました。
過去問以外に手を広げなかった1年目の反省を生かし、2年目は
- クレアール:答練マスターの問題を解く→テキスト読み、の繰り返し。基本知識をより確実なものにする。2年目のベース。
- 月刊社労士受験:難しすぎる問題は放置して、標準レベルの問題を重点的に対策。問題量が多く、オリジナル問題ばかりのためサブ教材として最適。
- 過去問:1年目にやったので直前期まではほとんど放置。
過去問以外の問題にも手を出しつつ、基本や標準レベルの問題の知識をより強固なものにする意識を忘れないようにしました。
別冊シリーズである『勝つ!社労士受験』も含め、月刊社労士受験を追加したのは本当に正解でした。選択式や事例問題に強くなった気がします。
以降、本試験まではひたすらクレアール社労士講座のカリキュラムと月刊社労士受験、別冊シリーズの勝つ!社労士受験を繰り返し解くことになります。
2023年7月
2年目の模試はクレアールのヤマ当て模試(誰でも申し込みできる無料模試)と通信講座に含まれている模試だけを受講。
会場受験に1日使うよりも、今持ってる教材の問題を完璧にした方が合格率は上がると判断したので、会場受験は見送りました。
2年間お世話になっていたこともあり、模試の成績はどちらも満足な結果。クレアール社労士講座で身につけるべき知識は本試験形式でも十分発揮できる状態になっている確認ができました。
2023年8月
本試験。1年目の会場が東京ビッグサイトになったのは申し込みが遅かったからだと判断し、早めに申し込んだ甲斐あって、会場は武蔵大学。
会場前でクレアールの北村先生にエールをいただいたり、自分が受験する部屋で仲の良いフォロワーさんに会えたりと、緊張のほぐれるタイミングもあったおかげで去年以上にリラックスした状態で試験に臨むことができました。
選択式の手ごたえが良かったので、択一式は読み違えやマークミスに気を付けつつ、普段通りの実力を発揮することを心がけて受験。自己採点で選択式37点、択一式54点。基準点割れなしでした。
2023年9月
転職活動を開始。本格的に選考へ応募するのは合格発表の後にするつもりだったので、9月は準備期間に充てることに。具体的には、
- 自分のスキルや価値観の棚卸し
- 履歴書の作成
- 転職エージェントの登録と選定
に時間を使いました。
9月中は準備のみと思っていたものの、お世話になった社労士・人事労務専門の転職エージェントであるアクトグラムさんに背中を押されたこともあり、9月下旬には書類選考にもエントリー。
気づけば合格発表の前に1次面接も受けてました。
2023年10月
合格発表。自己採点通りの点数(選択式37点、択一式54点)で合格。無事に昨年のリベンジを果たせました。
転職活動も、発表前から選考が進んでいた2社両方から内定をいただくことができました。そのうちの1社に内定承諾の連絡を入れ、思っていた以上に早めに転職先が決まりました。
最初に自分のスキルや価値観の棚卸しを行っていたのが良かったのかなと思います。
特に2年目は社労士試験の勉強をメインに他の資格にも色々と挑戦でき、実りある1年間になりました。
今後について
大きく3つです。
- 実務経験
- 他の資格
- 独立
実務経験
まずは転職先の社労士事務所で実務経験を積みます。現職では人事・労務担当をしていますが、社会保険や給与計算の業務に携わったことはないので実質的に未経験者としてのスタートです。
転職先の待遇は変わらないので、事務指定講習は受講を見送りました。社労士資格は実務経験2年で取る予定です。
そのうちこのブログでも実務経験のことについて書ければ良いな、と思ってます。
資格
勉強自体は好きなので、今後も続けていきます。今は中小企業診断士試験に挑戦中です。やる気と時間が許せば学生時代に一度諦めた司法試験にも挑戦したい気持ちは少しあります。まだまだ先の目標です。
でも軸はあくまで社労士なので、実務優先です。
独立
社労士試験への挑戦を決めた当初は「将来的には独立する」を目標にしていましたが、現時点では未定です。社労士としての経験を積んで、勤務社労士と開業社労士、両方の実態がもう少し見えてから考えます。
実は慎重派なので実務未経験で即独立、は考えなかったです。
勤務社労士と開業社労士、自分が選択したい方どちらでも選べるようなスキルを身につけるのが直近の目標です。
終わりに
このブログでは私の社労士試験の実体験を基に、クレアール社労士講座や月刊社労士受験を中心としたオススメの教材、試験対策の考え方について書いています。
- 受験しようか迷っている
- 勉強のコツを知りたい
- クレアールや月刊社労士受験の情報が知りたい
自分の経験や情報が少しでも誰かのお役に立てれば幸いです。