- どの予備校・通信講座が良いか分からない
- 候補はあるけど判断がつかない
- 予備校・通信講座選びの基準が知りたい
いざ社労士試験の勉強を始めるにあたって、最初に決めないといけないのがどの予備校・通信講座を使うか。しかし選び方が分からず迷ってしまう人も多いんじゃないでしょうか。
予備校・講座選びで一番大切なのは自分に合うものを選ぶこと。そのためにはどんなカリキュラムが自分に合うかを理解する、つまり自己分析が必要です。
自己分析をして判断の軸がはっきりすれば、自然と選択肢が絞られます。自分に合う講座を選べば、予備校・通信講座選びを大きく失敗することはありません。
この記事を読めば、予備校や通信講座を選ぶ上で土台となる考え方が分かります。
予備校・通信講座選びの前提として自己分析を提案している記事は他では見つかりません。
ベストな予備校・通信講座は自分に合うところ
最も大切なのは自分に合う予備校・通信講座を選ぶこと。
学ぶ内容だけなら予備校・通信講座の違いはあまりなく、「誰が選んでも、A社よりもB社を使った方が合格しやすい」なんてことはありえません。
どの予備校・通信講座でも使いこなすことができれば合格は可能です。
問題は「使いこなす」ことができるか。ここでいう「使いこなす」とは、学んだ内容をしっかり理解し、覚えられること。どんなに優れたテキストや講義でも、受験生自身が教わった内容を覚えていないと本末転倒です。
- 勉強のやり方
- 覚えやすい学習方法
- 学習方法に合う教材
勉強方法には必ず個人差があります。カリキュラムを使いこなすには、自分のスタイルに合わせやすい予備校・通信講座を選ぶのが一番です。
口コミや評判に食いつかない
公式サイトや比較サイトの情報を見ると「A社のおかげで一発合格できた」「短期間合格はB社じゃないとできなかった」といった合格者の口コミが並んでいることが良くあります。しかしその合格者にとって良い内容であることと自分に合うかどうかは別問題。
社労士試験に合格できるのは予備校・講座をしっかり活用できた人。勉強のやり方や使える時間が人によって異なる以上、合格者に合う内容が自分自身にも合うとは限りません。
社労士試験は合格率1ケタ台の難関資格。合格するためには勉強時間を確保し、学習効率を高めて、本試験で実力を発揮しなければいけません。
評判が良くても自分には合わない予備校・通信講座を選んでしまうと学習効率が下がって、結果的に不利になります。
「自分に合う予備校・通信講座」を色々な角度から考えることが大切
ここからは具体的に自分に合う予備校・通信講座について考えてみます。
この記事での「自分に合う」とは、自分の勉強方法や学習計画に合わせやすいこと。一番の理想は「こういう風に勉強したい」というイメージをそのまま叶えてくれるカリキュラムです。
「自分に合う予備校・通信講座」を考えるには、そもそも自分に適した勉強方法や学習計画を一言で言えるくらい具体化する必要があります。
ここからは、自分の学習方法・学習計画を具体化するヒントとして大きく3つの視点をご紹介します。
- 学習スタイル:カリキュラムが決まる
- 学習環境や時間:講座の特色が合うか判断できる
- 性格:勉強の継続、モチベーションに影響する
学習スタイルで使いやすいカリキュラムが決まる
予備校・通信講座を選ぶうえで一番優先したい内容です。ここでいう学習スタイルとは、カリキュラムの内容を具体的にどうやってこなしていくかを指しています。
ここでいう学習スタイルとは、「紙のノートは使わずテキストのデータを使う。」「講義の前にテキストを予習する。」といったような学習方法全般のこと。
勉強のやり方はある程度決まってくるもの。勉強にあてる時間や科目の目標点数によってやり方を変えることはあっても、「国民年金は紙のノートを使って、厚生年金はiPadを使う」という人はあまりいないでしょう。
学習スタイルに合った予備校・通信講座を選べればそれだけで学習効率が良くなる可能性大。それくらい重要なポイントです。
学習スタイルを具体化する視点として、以下の3点について解説します。
- インプットとアウトプットのバランス:講義時間と問題の量
- 問題を解く、論点を自分で整理する:教材の中身
- 質重視、量重視:1問を深堀するか問題の演習量か
インプットとアウトプットのバランス
総学習時間を、
- 講義や解説を聞く時間
- 自分で問題を解く時間
それぞれにどれくらい割り当てるかのバランスの問題です。
講義を聴くだけで内容を完全に理解し記憶できる人はほとんどいません。アウトプットが学習のメインになるのはどの予備校・通信講座を使っても同じ。ほとんどの人は問題を解き、分からない部分を講義やテキストの解説を見返すサイクルが最終的な勉強方法になります。
しかし講義の時間や問題演習の量は予備校・通信講座によってさまざま。講義やテキストで復習する時間、問題を解く時間のどちらを重視するかで最適なバランスが変わります。
- インプットを重視するなら講義の時間が長く、解説が丁寧な予備校や通信講座
- アウトプットを重視するなら問題の量や質を重視した予備校・通信講座
問題を解く、論点を自分で整理する
社労士試験の問題演習は、択一式の各選択肢が一問一答形式になっているものが一般的。多くの予備校・通信講座が択一式の過去問をベースにした問題集をメインにしています。
しかし一問一答だけでなく、図表まとめや基本論点の科目間整理も効果的です。
社労士試験では科目間で似た内容の規定がたくさん出てきます。「負傷、疾病に対する給付(労災法・健保法)」を例にあげます。
労働災害補償保険法 | 健康保険法 | |
---|---|---|
名称 | 療養補償給付 | 療養の給付 |
要件 | 業務上の負傷、疾病 | 業務災害以外による負傷、疾病 |
待機期間 | 通算3日 | 継続3日 |
他にも覚える内容はありますが、今回例にしたいのは「待期期間」。労災法では「通算3日」、健保法では「継続3日」となっていて、それぞれ正確に覚えていないと問題を見た時に混乱します。
類似事項の違いを区別するには比較整理が非常に有効。科目を横断した論点整理は他の法律と混ざりやすい点、意識しないと見過ごしてしまう点を意識して覚えることができます。
比較整理が大切なのは、どの予備校・通信講座にも「横断整理」講座があることからも分かります。
参考リンク:横断整理について解説!クレアールの非常識合格法と相性抜群です
比較整理の図表を自力で書けるようになれば科目間の違いがはっきり区別できて、複数科目の基本事項を一気に覚えることが可能です。
受験生の中には問題を解くより図表で覚えることを重視している方もいらっしゃいます。
論点整理にも弱点はある
一見万能にみえる論点整理ですが、大きな弱点があります。それは法令の条文そのものに触れられないこと。
社労士試験は条文の細かい内容を聞いてくる出題もたくさんあります。特に午前中の選択式は条文そのものを空欄にした問題が頻出。言葉の意味を考えるだけでは回答を絞れず、正解するには条文の言い回しを正しく覚えておく必要があります。
簡潔に整理された図表は基本事項の整理には最適ですが、長くて分かりづらい法令の文章に慣れておくことも重要です。
問題演習と論点整理をバランスよく取り入れ、お互いのメリットを生かせれば理想的です。
- 問題演習ベースなら問題量が豊富な予備校・通信講座
- 論点整理を重視したいなら図表や比較表が豊富な予備校・通信講座
質重視、量重視
問題演習の取り組み方についてのポイントです。
- 一問を深堀して理解を深める方が得意
- 問題の数をこなして全体を押さえる方が得意
どちらかで勉強方法は変わります。
質を重視するやり方は、1問をベースに関連論点を整理したり、条文を制定趣旨まで理解したりする方法です。本質をつかむことを重視し、見たことのない問題が出てきても原理原則に立ち返って考える応用力が身につきます。
量を重視するやり方は、同じ論点でも別の問われ方をしている問題を複数解くことで理解を深める方法です。出題されやすいポイントを把握し、1つの論点を多角的に見る力が付きます。
最終的には質と量どちらも必要
元も子もない結論ですが、量と質はどちらも重要です。
判例問題や事例問題に対応するには、基本論点は自分の言葉で説明できるくらい理解できている必要があります。特に令和4年の本試験では基本論点をベースに考えなければいけない問題が多く出題されました。今後もこの傾向が続くのであれば基本論点の十分な理解は合格には必須です。
一方で社労士試験は学習範囲が膨大な試験。重要な論点は条文だけでなく通達からも繰り返し出題されています。過去問題も少なくとも10年分くらいは解いておかないと必要最低限の知識がカバーできません。
- 基本問題を深彫りしてから問題演習を重ねる
- 問題演習をある程度重ねてから基本問題を深彫りする
どちらが先の方が勉強しやすいか把握しておくと、予備校・通信講座選びにも学習にも役立ちます。
- 質を重視したい人は、問題数は少なく解説が充実している予備校・通信講座
- 量を重視したい人は、解説は簡素で問題数が多い予備校・通信講座
学習環境や使える時間で講座の特色が合うか判断できる
2つ目に考えたいのが普段の生活への試験勉強の加え方。社労士試験の受験生は働きながら勉強をしている人が大半。試験勉強のために1日使える人はほとんどいません。
参考に、合格者の職業別割合が「社会保険労務士試験オフィシャルサイト」から公表されているので、令和4年度の割合をご紹介します。
令和4年度の場合、無職・学生・その他の合計が18.6%、残りの81.4%の方は働きながら挑戦し、合格した人です。
今の生活を続けながら試験勉強に取り組むのであれば、現状の生活がどのくらい勉強に適していて、どれくらい使える時間があるかを考えることは大切です。
これを踏まえて、今回は以下の3点を取り上げます。
- 勉強場所
- 勉強に当てられる時間
- 隙間時間の多さ
勉強場所
勉強場所について考えるときは、
- 物理的に場所が確保できるか
- 集中できる環境か
がポイントです。
- 家でも勉強できるか
- 近所に通いやすい場所があるか
- いつでも使用可能か
家だとご家族がいたり他に誘惑があったりして集中できない人もいます。通いやすい図書館やカフェなど、近所に集中できる環境があるなら積極的に使うべきです。
図書館やカフェをメインの勉強場所にする場合、閉館日や営業時間を事前に調べておいて、利用できない時代わりに使える場所を探しておけば万全です。
家や近所に勉強に適した場所がないのであれば、他に集中できる環境を作るしかありません。通える範囲に予備校があり、自習室が使えるなら手っ取り早い解決策になります。
- 自宅や近所で勉強できる人は通信講座や予備校の通信
- 自宅では集中できない、勉強場所を確保したい人は自習室が使える予備校
勉強に当てられる時間
予備校・通信講座を使うメリットは独学よりも勉強を効率化できること。社労士試験に合格するには一般に1,000時間程度の勉強が必要と言われています。
例えば1年間ざっくり平日が約245日、土日祝日が約120日と考えます。1,000時間以上勉強するには、平日2.5時間、休日3.5時間を毎日勉強に充てなければいけません。
これだけの時間を毎日確保するのはなかなか難しい人も多いんじゃないでしょうか。
もちろん1,000時間は目安。800時間で合格できる人もいれば、2,000時間で不合格になる人もいます。
そこで予備校・通信講座の出番。プロの講師に教わり、カリキュラムを明示してもらえば必要な学習時間の短縮につながります。
トータルの学習時間を明示している予備校・通信講座はありませんが、講義の時間、問題の分量は公式サイトや資料請求で確認できます。個人差はあるにせよ、カリキュラムをこなすのにおおよそどれくらいの学習時間が必要か把握する目安になります。
講義時間やテキストのページ数は多すぎても少なすぎてもマイナスです。
- 多いと情報は豊富だが消化不良になる可能性あり
- 短いと全カリキュラムをこなしやすいが情報量が減る
大切なのは自分にとって適切な分量のカリキュラムを選ぶこと。勉強時間をどれだけ確保できるかは仕事や家事、育児などの都合で人により異なります。自分が本試験までにどれくらい時間を確保できるかを考えて、十分こなせる分量を選ぶのが大切です。
- 本試験までにどのくらいの学習時間が取れるか考える
- 自分に合った学習時間でこなせるカリキュラムの予備校・通信講座を選ぶ
隙間時間の多さ
隙間時間とは、通勤時間や仕事のお昼休みなど、いわゆる「ちょっとした空き時間」のこと。
1時間の講義を聴く、問題に時間をかけて取り組むには不向きですが、隙間時間を活用できれば勉強に使える時間が大幅に増えます。
例えば平日の通勤1時間、お昼休み15分を勉強に充てれば1時間15分。1か月で20日とすると、1か月で26時間、1年続けると312時間になります。総学習量の目安である1,000時間の3割強と考えると無視できない時間です。
隙間学習用の教材やアプリに力をいれている予備校・通信講座なら、テキストや問題集と合わせて使いやすく、隙間時間の有効活用につながります。
隙間学習用の教材があまりない予備校・通信講座を選んだ場合は、Webサービスやアプリを使って弱点を補うのもオススメです。
内部リンク:【学習効率とモチベーションをあげる】社労士試験に役立つWebサービスや市販教材を紹介!
隙間時間が多い人は短時間で使える教材に力を入れている予備校・通信講座と相性が良い
性格に合う講座を選べば勉強の継続やモチベーションアップに効果的
性格は個人の好き嫌いの問題。理屈による良し悪しがない分、ベストな選択は人によって様々です。
適当に選ぶと失敗します。
性格に合う予備校・通信講座を選べば勉強のストレスが減り、試験勉強の継続やモチベーションの維持に役立ちます。
性格に関する観点は以下の4つをご紹介します。
- 講師や教材との相性
- 他の予備校・通信講座に目写りしないか
- 試験慣れ
- カリキュラムの進め方
講師や教材との相性
相性は最も好き嫌いが全面に出るポイントですが、それだけに重要です。
全く同じことを言われたとしても、好きな人の意見は受け入れたくなり、嫌いな人の意見は拒否したくなるものです。普段の生活でも、この人の意見なら素直に受け入れられるが、あの人の意見は受け入れたくない、という経験は誰でもあると思います。
試験勉強で言うと、自分が信用する講師から教わった方が記憶に残りやすく、逆に信用できない講師から教わった場合はあまり印象に残りません。
教材の場合、合わないテキストは使う気が起きなかったり、解説が理解できないと「誤字や間違いじゃないか」と疑心暗鬼になったりすることもあります。
相性を判断するうえで難しいのは、こういう人はこの講師・この教材がベスト、という基準が明確に存在しないこと。解決策は講師や教材について自分で調べ、確認することです。
- Youtubeで体験講義を視聴
- 資料請求で教材のサンプルを確認
- 講師本人のTwitterアカウントがあれば発信内容を見てみる
特に講師との相性は自分がどう感じるかを大事にするのが一番。今の時代、YoutubeやTwitterで講義の雰囲気やご本人の発信内容も簡単に確認することができます。
内部リンク(作成中):Twitter
内部リンク(作成中):Youtube
教材は学習スタイルと合わせて考える
教材については好みに加え、自分の学習スタイルに合わせやすいかどうかも重要です。
- 白黒でシンプルな構成のテキストが好き
- カラーの方が頭に入りやすい
- かみ砕いた口調の文章が読みやすい
- ある程度かっちりした文章が良い
- コンパクトな教材に情報を書き加えたい
- ページ数が多く情報が記載されているものが良い
- 一問一答で本番の出題形式に慣れたい
- 図表で基本事項を網羅したい
見た目の印象だけでなく、学習スタイルに合うかも考えておくと学習効率アップにつながります。
- 講師との相性は直観的に好きか嫌いかが大切
- 教材は自分の学習スタイルも併せて検討する
他の予備校・通信講座に目移りしないか
予備校・通信講座を選んだら、与えられたカリキュラムを使い倒すのが一番。
しかしどの予備校・通信講座にも得意不得意がある以上、「他の予備校・通信講座を選んだ方が良かったんじゃないか」と不安になる瞬間は誰にでもあります。
例えばクレアールは「基本を徹底して7割得点を目指す」方針をとっています。細かい論点や知識は軽くしか扱わないので、「他の予備校・通信講座では教えている問題が本番で出てきて、その1点が原因で不合格になるんじゃないか」と心配になることが私もありました。
実際はどの予備校・通信講座を使っても合格は可能。選んだ予備校・通信講座を信じられるのであれば問題ありません。
とはいえ、性格的にどうしても不安になるという人もいます。不安を払しょくできない人には利用者の多い予備校・通信講座をオススメします。
利用者が少ないと周囲に仲間が見つからず、「選んだ予備校・通信講座を間違えたんじゃないか」と心配になる可能性は高くなります。利用者が多い予備校・通信講座なら「受験生の多くが学んでいる内容を自分も学んでいる」という安心感が生まれます。
利用者が多いと過去の合格者もたくさんいるので、口コミや相談相手を探しやすいのもメリットです。
他のカリキュラムに目移りしそうなら利用者が多い予備校・通信講座が良い
試験慣れ
試験対策に慣れているかどうかも予備校・通信講座選びには影響します。
- 点数に一喜一憂する
- 勉強のやり方に迷う
- 覚え方の工夫の引き出しが少ない
講義を聴くだけで完全に理解できる人はほとんどいません。特に社労士試験は記憶がメインの試験。知っているか知らないかで正解を見抜けるか変わるので、学び始めは解けない問題が多くて当然です。
フォーサイトの二神先生は東大卒ですが、「最初は全然解けなかった。むしろ解けないのが当たり前と分かっていた。」と言っていました。
どんな高得点の人でもはじめは初学者。合否を分けるのは対策を始めてからの勉強時間や学習効率です。
試験慣れしていないなら、勉強の心構えや効率的な学習方法、いわば試験勉強の土台になる考え方を教えることに力を入れている予備校・通信講座が大きな助けになります。
逆に試験慣れしている人の場合、学習内容に集中できる予備校・通信講座を選んだ方が効率的です。
- 試験慣れしていないのなら学習サポートが手厚い予備校・通信講座が良い
- 試験慣れしているなら学習内容が充実した予備校・通信講座が良い
カリキュラムの進め方
一度予備校や通信講座を申し込むと、カリキュラムに沿ってどんどん講義が開講し教材が送られてきます。予備校・通信講座が出しているスケジュール通り進められれば問題ありませんが、社労士試験は学ぶ量が膨大なので、カリキュラムに後れを取るのがむしろ普通です。
私の場合、残業がほとんどなく一人暮らしのため勉強に使える時間が多い方でしたが、4,5月は通信講座のカリキュラムを消化するのに精いっぱいでした。
スケジュールを管理する上では、通学と通信にはそれぞれ別のメリットがあります。
- 通学:一定の強制力があり、スケジュールが明確
- 通信:自分のペースで進められる
因みに私は「講義を1.5倍速にして早めにアウトプットに移りたい」と考えていたので通信一択でした。
主体的に勉強する姿勢は必要
通学に強制力があるのはあくまで講義だけ。講義を聴いたあとは何度も自分で復習し、記憶に定着させる必要があります。
クレアールの北村先生の言葉を借りると、「講義はあくまでお手伝い。最終的には受験生自身が記憶することが大切」です。
そもそも社労士試験は毎年合格率が1ケタ台の試験。自分から勉強、工夫をしない限りはどんな勉強方法を選んでも合格できません。
- スケジュール通り進めたい、一定の強制力がほしいなら通学
- 自分のペースで進めたいなら通信
- どちらも主体的に学ぶ姿勢は必要
経験者は学習戦略も合わせて検討する
本試験を経験し、再チャレンジする人には予備校・通信講座を選ぶ上でも初学者にはないメリットがたくさんあります。
- 学習が一通り終わっている
- 苦手が把握できている
- 本試験の感覚がつかめている
不合格だったということは知識や理解が不十分な部分があった、もしくは本試験で知識を引き出せなかったということ。前回足りなかった点をしっかり対策するのがリベンジの鍵です。
自分に何が足りないか分析するには今までの勉強方法や本試験の結果は必ず反省しておきたいところです。
内部リンク(作成中):経験者の予備校・通信講座選び
自己分析ができたら予備校・通信講座選び
今までで取り上げたことを踏まえ、ある程度自己分析ができたらやっと予備校・通信講座選びに移ります。
例えば私の場合、
- 勉強スタイル:アウトプット中心、問題数が多い方が良い
- 学習環境や時間使える時間:時間は取れる、図書館も近くにある
- 性格:自分のペースで進めたい、試験対策には慣れている
- その他:費用は抑えたい
以上を踏まえて講座を検討し、最も適していると判断したクレアールを選びました。
一発合格には至りませんでしたが、8か月で選択式33点、択一式50点を取ることができたので間違っていなかったと思います。
内部リンク:クレアール社労士講座を紹介!初学者にも経験者にもオススメの通信講座です
まとめ:自己理解を深めると予備校・通信講座選びを失敗しにくくなる
- 評判や口コミだけで予備校・通信講座を選ぶのは失敗のもと
- 大切なのは自分に合う予備校・通信講座を選ぶこと
- 「自分に合う」とは学習スタイル、使える時間や性格など、多方面から考える
予備校・通信講座を選ぶことは言い換えると学習計画を選ぶこと。予算や校舎の通いやすさなどの制約はあるものの、どの予備校・通信講座を選ぶかは個々人の自由です。
今は多くの予備校・通信講座が社労士試験対策を扱っています。自分の理想と完全に一致する予備校・通信講座を見つけることはできなくても、複数の中から一番合うものを見つけることは可能です。
自分をしっかり理解して最適な予備校・通信講座を選んでください。