- クレアールの教材について知りたい
- 強みは?
- どうやって使えば良い?
予備校・通信講座を選ぶ時に講義と同じかそれ以上に重要なポイントが教材。資料請求や公式サイトでイメージがついても、実際に使いやすいのかどうかは分かりづらいものです。
そこでこの記事ではクレアール社労士講座で配付されるオリジナル教材一つ一つの特徴、メリット、使い方を解説します。
どんな風に勉強すれば良いのか、イメージを掴む参考にしてください。
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クレアールは教材作成にも力を入れている
クレアールのオリジナル教材のクオリティが高い理由はベテラン講師2名が直接作成を担当していること。
執筆を斎藤先生が、監修を北村先生が担当。クレアール社労士講座の顔である先生方の長年の指導ノウハウが詰まっています。どの教材にも詳細な解説が分かりやすく掲載されていて、講義がなくても十分学習できるレベルです。
基本テキスト・過去問題集以外の教材も同じくらいクオリティが高く、年間を通して良質な教材がどんどん配付されます。
「本当にこの値段で良いの!?」と思った一番の理由が教材です。
また、全ての教材のpdfデータが会員サイトからダウンロードできるので、データをiPad等に保存して学習することも可能です。
私は圧倒的に紙派なのでデータはうまく活用できませんでした。。。
「完全合格テキスト」は情報満載の基本テキスト
ここからは各教材の紹介に入っていきます。
「完全合格テキスト」は基礎講義で使用されるいわゆる基本テキスト。
- 労働科目5冊、社会保険科目3冊、一般常識科目2冊+労一の資料集1冊
- 圧倒的な情報量
- 二色刷りで自分仕様に育てやすいテキスト
一番の特徴はその情報量。「重要度が低い論点は勉強しない」方針にも関わらず、基本テキストは他者と比較しても厚めです。解説が丁寧なだけでなく、過去に出題された通達や判例も豊富に掲載されています。これだけの情報量を掲載できるのは過去問を徹底的に分析しているクレアールならでは。その気になればテキストだけで勉強することも可能です。
もう一つの特徴が二色刷りであること。過去に出題実績がある部分を、択一式は赤字で、選択式は赤字にマーカーで強調しており、どこが本試験で聞かれたのか一目で分かります。
二色刷りのテキストには賛否両論ありますが、苦手な部分を強調したり書き込みを目立たせたりするには最適です。
説明も単調にならないよう、「理解のツボ」や「記憶ポイント」等のアイコンを使ってポイントをまとめてくれているので、メリハリをつけて読むことができます。
自分仕様に育てていくテキスト
情報量が多いため、テキストの中身全てを覚えることは不可能ですし、その必要もありません。その証拠に講義では重要度の低い部分はバンバン飛ばしていきます。
私の場合、講義を聴いて重要論点を把握したあとは、過去問題集を解いて基本テキストを確認、をひたすら繰り返しました。問題集で間違えた部分にマーカーを引いたり、記載が足りない部分を追記したりして自分仕様に育てていく使い方が最適です。
問題を解いてテキストを読む。シンプルですがこの繰り返しが択一50点に繋がったと思います。
最終的には辞書代わり
「完全合格テキスト」は全体の理解には適していますが、合格レベルに達するという観点からはやや情報過多。要点把握のためには後ほど紹介するコンプリーションノートの方が適しています。
コンプリーションノートが届いたあとは辞書代わりにして、理解が足りない論点の克服、ノートに記載のない規定や判例の再確認に使うのがベストです。
安全衛生法など深追い厳禁の科目のテキストはピッカピカのまま終わりました。。。
細かい通達や判例は完璧にする必要はありませんが、一度は目を通しておきたいところ。法律全体や条文の本質・趣旨の理解を深める上で役立ちます。
「完全過去問題集」は最重要教材
「完全合格テキスト」とセットで送られてくるのが「完全過去問題集」です。
この過去問題集はクレアール最大の売り。直近10年分の過去問題を全て、11年~20年前の出題から今後も必要な問題をピックアップして掲載しています。
類似の問題やほぼ同じ問題も全て掲載しているので、過去の出題実績も掴みやすくなっています。
各問題文の隣には□が掲載されていて、□の数で重要度を分類。
- 3つ:必ず押さえる問題
- 2つ:できれば押さえる問題
- 1つ:不要。1回解いて「こういう問題も出るんだな」程度。
- 参考:法改正で廃止になった規定等。眺めるだけで十分です。
全ページ通して左ページに問題文、右ページに解答解説が掲載されていて、見開きで確認ができる使いやすい構成になっているのもメリットです。
もちろん解説も充実しています。
一番繰り返すべき問題集
社労士試験に限らず、過去問は資格試験対策において最重要。この問題集を8,9割方身につければ基礎力は確実に身に付きます。
私は最後まで過去問題集をいかに完璧にするかにこだわりました。どの科目も最終的には10周近く繰り返したと思います。
最初からすべてを覚えようとせず、少しずつ理解を深め、繰り返していくうちに記憶に定着させるのが挫折しないコツです。
私の場合、1周目は講義を聴いてから解く。2周目はテキストを読んで解く。3周目以降は問題を解いてからテキスト読みで復習、というスタイルを取りました。1,2周目は全体像を掴むのが目的で、論点を覚えるのは3周目からが本番です。
また、実務に絡めた問題等、細かい論点は過去問で出題された部分だけ解くと決め、学習範囲を広げなかったことも効果的だったと思います。
その代わり重要論点は過去問を解くだけでなく、自分の言葉で説明できるレベルで理解することを意識しました。
選択式対策は別途必要
択一式の問題には充実した解説が掲載されている一方、選択式は10年分の過去問と解答が掲載されているのみ。解説は一切ありません。
クレアールは元々「選択式は択一式の勉強をしていれば自然と対策できる」という方針なので仕方ないかもしれません。
私自身は選択式の対策も別途必要と考えていたので、市販教材を追加で購入して勉強しました。
内部リンク(作成中):選択式対策
内部リンク(作成中):基本マスター講座・基本錬成講座
「基本マスター答練」は学習の進捗確認ツール
「基本マスター答練」は初学者コースだけに用意されている教材です。労働科目、社会保険科目、一般科目が終わった後、学習の進捗を確認するための問題集として配付されます。
各法律の重要論点から一問一答形式の基本問題を10問出題。ほとんどが完全過去問題集にも掲載されている問題です。
特に間違えてはいけない問題を解説講義の中でピックアップしてくれます。間違えてると凹む・・・
各法律の重要論点がどこなのか、苦手分野の洗い出しには最適。最終的には「完全過去問題集」を繰り返せば「基本マスター答練」の問題も網羅できるので、何度も繰り返す必要はないと思います。
「答練マスター」は経験者コースの目玉
「答練マスター」は経験者コースのみの教材。こちらの力の入れ具合は「基本マスター答練」とは別格です。
斎藤先生考案のオリジナル問題が一問一答形式で掲載。驚くべきはその量で、各回80題、全30回あるので計2400題を解くことになります。基本講義と並行しながら答練マスターを繰り返せば力がつかないわけがありません。
経験者コースを受講している方々は答練マスターを繰り返し解いていた印象があります。多分私も2年目はそうすると思います。
「基本マスター答練」も「答練マスター」も、紙テキストの配付を希望する場合はオプション購入をする必要があります。
「横断整理」は共通事項をアウトプットで整理
科目間で類似の項目が多い社労士試験では、横断整理で共通事項の整理を図るのが効果的です。クレアールも横断整理には特に力を入れています。
- 130ページ弱で27項目
- 図表で類似項目をまとめたページの後、確認用の択一問題が用意されている
- 最初のテーマは「目的条文」。31個の法律の第1条を穴埋め形式で掲載
「書いて覚える」のに適した教材
内容が充実しているので、このテキストをマスターすれば横断整理は大丈夫です。しかし確認用の択一問題だけでは全体の理解には足りず、図表を眺めるだけでは頭に入ってこない人が殆どだと思います。
となれば愚直に「書いて覚える」のが一番。横断整理テキストを繰り返した人からはひたすら書いて覚えまくったという声をよく聞きます。
北村先生も講義の中で書いて覚えることを推奨しています。
私自身はあくまで過去問題集にこだわったので、横断整理テキストを完璧にすることは目指さず、過去問題を解いた後の確認用として活用していました。「横断整理のジャンルは横断整理テキストでやる」と決めていれば、書いて覚える使い方をしていたと思います。
比較整理のコツを掴むと効果的
横断整理は社労士試験における伝家の宝刀。科目ごとに勉強していたら整理がつかない類似論点を整理するために必須のツールです。しかし有効活用するには科目ごとの勉強を十分に行っていて、横断項目の問題で迷う状態になっている必要があります。
「そもそもこんな規定知らない」って状態で始めても効果半減です。
まずは各科目の基本事項をしっかり押さえて、整理がつかなくなったら横断整理テキストに入るのが効果的です。
横断整理の良いところは比較整理の考え方が社労士試験の学習全般で活かせるところ。このテキストで比較整理のコツを掴んだら自分のための横断整理を増やしていけば必ず力がついていきます。
「法改正」テキストは十分すぎる情報量
社労士試験で対策しにくいジャンルの一つが法改正。毎年複数の法律で改正事項があり、場合によっては基礎講義後に学びなおす必要がある部分も。
- 2年分(今年度分、昨年度分)の改正事項を掲載
- 重要度をAからCの三段階にランク付け(Aが最重要)
- 巻末に確認問題と解答解説
- 関連通達も豊富に掲載。特に重要な改正には多くのページを割いている
- 印刷は黒字のみ
クレアールの法改正テキスト最大の特徴はオプション講座なのに圧倒的な情報量を掲載していること。写真を見てもらえば一目瞭然です。
国民年金の基礎テキストと同じくらい厚い・・・!!
深追いしすぎないよう注意
これ1冊あれば法改正で押さえる内容としては十分です。むしろ量が多すぎるので必要な部分を取捨選択する必要があります。
重要論点の通達は多すぎて追いきれないので参考程度に。。。
巻末の問題で基本事項の確認をしたら、答練や模試で出てきた事項を再確認する程度で十分です。
そもそも法改正を重点的に対策しても出題は少数。基本を押さえておけば十分で、あまりに細かい部分を聴いてくる問題はどのみち誰も解けず、合否に影響はありません。資料集として活用するくらいが一番良いバランスだと思います。
「ハイレベル答練」は本試験を想定した実践演習
「ハイレベル答練」は初学者コース、経験者コース共通で用意されている問題演習の教材です。
- 各科目とも基本中心のベーシック編、やや応用のアドバンス編の2回構成
- それぞれ選択式4問、択一式10問
- 選択式を20分、択一式を25分で解いた後、斎藤先生の講義を視聴
- 成績処理あり。順位や得点分布を確認できる
基本・標準レベルの問題がメイン
名称は「ハイレベル答練」ですが「基本を徹底し7割得点で合格」というクレアールの方針のとおり、掲載されている問題は基本・標準レベルが殆ど。
ランク | 目安 | 掲載の割合 |
---|---|---|
A | 確実に押さえる | 5~6割 |
B | 7割程度取れれば合格レベル | 3~4割 |
C | 余裕があれば押さえる | 1割前後 |
そのため最終的には得点分布を気にせず、載っている問題のポイントは全て押さえるようにしたいところです。
「解説聞かないと問題のポイントが分からん・・・」みたいな悪問が殆どなかったのが好印象でした。
私の場合、直前期には何度か解いて復習しましたが、重要度としては過去問題集の方が上と判断。実践演習には最高ですがハイレベル答練よりも過去問題集で基本的な知識を固めることを重視していました。
「基本マスター答練」や「答練マスター」同様、紙テキストの配付を希望する場合はオプション購入が必要です。
「コンプリーションノート」は要点確認に最適な神テキスト
「コンプリーションノート」はハイレベル答練と一緒に配付される各科目の要点をまとめたテキスト。クレアールの教材の中で私が最も感動した教材です。
- 労働科目編、社会保険科目編、一般常識科目編の3冊
- 「完全合格テキスト」の詳細な解説や細かい論点を削ぎ落してまとめたような教材
- 「完全合格テキスト」同様の二色刷り印刷
- 科目内の類似項目を図表等でまとめて掲載
- 法改正の重要論点もばっちり
もっと薄い内容のものを想像していたので、350ページ以上ある労働科目編の実物を見たときは本当に驚きました。
テキスト読みが効果的、効率的に
「コンプリーションノート」が届いてからはこちらをメインの教材にして、「完全合格テキスト」を開く頻度をグッと下げました。
要点を比較しやすい状態で掲載しているので、テキスト読みの時間短縮、効果的な比較学習が可能です。また、「完全合格テキスト」同様の二色刷りなので、書き込みや強調がしやすく、自分で育てるテキストとして使えたことも私には合っていました。
模試や本試験当日は必ずこの3冊を持参しました。全科目の最終チェックにも最適です。
統計や白書だけは何も掲載されていないので別のものが必要です。
「セルフチェックノート」は良い教材ではあるが影が薄い
「セルフチェックノート」は各科目の基本事項を確認するためのテキスト。
- 一問一答、穴埋め問題形式で基本事項を確認
- 「完全過去問題集」同様、左ページに問題、右ページに解答の見開き構成
- 基本事項をストレートに聞いてくるタイプの問題が多く、知識の整理に最適
他の教材同様に良いテキストなんですが、「セルフチェックノート」を使った講義がないこともあり、残念ながら非常に影の薄いテキストです。
通勤中などの隙間学習に最適ですが、配付が直前期のため、その時期に隙間学習用の教材を追加することに抵抗があり、あまり使いこなせませんでした。
隙間学習の時間が長い人なら効果的なテキストだと思います。
クレアールは「模試」も基本問題メイン
クレアールの講座にはもちろん模試も含まれています。配付された問題を自分で解き、答案を提出するいわゆる自宅受験のみで、教室で決まった日時に開催される会場受験はありません。
問題は本試験よりも易しめに構成されています。基本事項をおさえていれば解ける問題ばかりです。
解説講義はありませんが解説冊子の説明が詳しいので復習に困ることはありません。
因みにクレアールでは「ヤマ当て模試」という名前の模試を受講生に限らず一般配付しています。こちらも癖のない良い問題で構成されているので要チェックです。
ヤマ当て模試も本番の予想問題というより基本を確認するための模試です。
社労士試験は色んな予備校が模試を開催しているので、受けようと思えば大量に受けられます。戦略にもよりますが、個人的には2つ程度受験すれば十分と考えています。
内部リンク(作成中):模試の使い方
「白書対策」は基本だけ押さえる構成
例年多くの受験生を悩ませる白書・統計対策。クレアールでは「最低限の基本の知識だけを押さえる。細かい部分は解けなくても仕方がない」という方針を取っています。
- 60ページ強の薄めのテキスト
- 労働経済編、社会保険編、予想問題編の3部構成
- 過去の出題実績から重要な論点をピックアップ
配付が7月中旬と遅めですが、テキストが薄いので本試験までにやり切ることは十分可能です。
予想問題は穴埋め形式、一問一答形式の問題が掲載されています。統計はおおよその数字を覚えるのが大切なので、一問一答形式は数字を隠せるようにして穴埋め問題として活用しました。
方針によっては追加の対策が必要
白書・統計は各予備校・通信講座も対策に頭を抱える分野。はっきり言ってやり方に正解はありません。しかし「昨年白書統計の問題を落として不合格になった」という人は多く、対策に力を入れたい人も少なくありません。
クレアールのスタンスは初学者には適していますが、しっかり対策するにはこのテキストだけでは足りません。単科の講座で「労働統計対策」が用意されているので、追加を検討しても良いかもしれません。
白書・統計は超広く・超浅く対策することが有効なので、Twitterやyoutubeを使って断片的に問題に触れていくのも有効です。
内部リンク(作成中):オススメのyoutubeチャンネル
内部リンク(作成中):Twitterをオススメする理由
まとめ:クレアールのオリジナル教材を使いこなせば力がつく
今回はクレアールのオリジナル教材を紹介しました。
- 斎藤先生が執筆、北村先生が監修を担当
- 分かりやすい教材づくりに力を入れており、講義なしでも十分活用できるものばかり
- 受講料に比べ充実した内容。「クレアールはコスパが高い」と言われる理由の一つ
8か月間クレアールで勉強した経験から言えるのは、配付されるオリジナル教材を繰り返し解けば力が付くということ。「完全合格テキスト」と「コンプリーションノート」、「完全過去問題集」を学習のベースにして基礎を固め、その他の教材をオプションとして活用し苦手分野や不足している部分を補う学習方法がオススメです。
選択式は「択一式の対策をしていれば自然と取れる」という方針のため、演習量に不安を感じる人もいるかもしれません。必要に応じて市販の教材等を追加してください。
教材を追加するときはやりきる時間が取れるかしっかり検討してください。
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