【深追い厳禁】白書・統計対策について解説!基準点割れ回避が最優先

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  • 白書・統計ってそもそも何?
  • 対策方法は?
  • クレアールの白書対策の内容を知りたい

社労士試験において避けては通れないのが白書・統計対策。掴みどころがなく、受験生のみならず各予備校・通信講座の講師の方々も対策に頭を抱える分野です。

それでありながら対策は必須。特に選択式での出題が多いため、「合計点は問題ないのに、白書・統計の問題を落とした結果、科目別の基準点割れで不合格」なんて人も例年沢山いらっしゃいます。

私も本試験の選択社一は統計問題を落として2点でした。

今回は社労士試験最大の難関、白書・統計対策についてその概要、難しい理由、クレアールの講義の内容を解説します。

目次

白書・統計は一般常識科目の一分野

白書・統計は「労務管理・その他の労働に関する一般常識」及び「社会保険に関する一般常識」において出題されます。

白書・統計の概要
  • 白書:政府が発行する各種白書で取り上げられている内容に関する出題
  • 統計:政府が調査している各種統計の定義や調査結果に関する出題

統計の調査結果、白書で取り上げられるテーマはどちらも労働経済・社会保障に関する最新情報や社会的にホットな話題がメイン。「現代社会における労働・社会保障の課題」をストレートに聞いてくるのが白書・統計の出題であると言えます。

ある意味最も「一般常識」らしい分野です。

白書・統計対策が難しい3つの理由

労働・社会保障の最新情報を扱う白書・統計は対策が非常に難しい分野。その理由を3つに分けて紹介します。

白書・統計が難しい理由

範囲が広すぎる

以下は過去10年に本試験で出題された統計と白書の一覧です。

統計名出題
障害者雇用状況の集計結果平成25年選択(労一)
雇用均等基本調査平成26年選択(労一)
令和2年選択(労一)
毎月勤労統計調査平成26年選択(労一)
中高年横断調査平成27年選択(労一)
雇用動向調査平成27年選択(労一)
令和2年選択(労一)
仕事と介護の両立に関する企業アンケート調査平成27年選択(労一)
就業構造基本調査平成27年選択(労一)
令和元年選択(労一)
令和2年選択(労一)
就労条件総合調査平成26年択一
平成27年択一
平成28年選択(労一)
平成28年択一
令和元年択一
令和2年選択(労一)
令和4年択一
労働組合基礎調査平成28年選択(労一)
労働組合活動等に関する実態調査平成28年選択(労一)
能力開発基本調査平成29年選択(労一)
外国人雇用状況平成29年選択(労一)
社会保障費用統計令和2年選択(社一)
労働力調査令和2年選択(労一)
令和4年択一
就業形態の多様化に関する総合実態調査平成25年択一
労働者健康状況調査平成26年択一
有期労働契約に関する実態調査平成26年択一
社会保障費用統計平成27年択一
国民生活基礎調査平成27年択一
厚生年金保険・国民年金事業の概況平成27年択一
後期高齢者医療制度被保険者実態調査平成27年択一
介護保険事業状況報告平成27年択一
若年者雇用実態調査平成28年択一
令和2年択一
年国民年金被保険者実態調査結果の概要平成28年択一
年金制度基礎調査(障害年金受給者実態調査)平成28年択一
国民医療費の概況平成28年択一
労働災害発生状況の分析等平成30年択一
労使間の交渉等に関する実態調査令和元年択一
労働安全衛生調査令和2年択一
就業形態の多様化に関する総合実態調査の概況令和3年択一
転職者実態調査令和4年択一
統計
白書出題
厚生労働白書平成25年選択(社一)
平成26年選択(社一)
平成27年択一
平成28年選択(社一)
平成28年択一
平成29年選択(労一)
平成29年択一
平成30年択一
令和3年選択(労一)
令和3年択一
労働経済白書平成27年択一
少子高齢化社会対策白書平成30年選択(労一)
男女共同参画白書平成25年択一
平成29年択一
高齢社会白書平成25年択一
白書

統計のスクロールどこまで続くんやって思った方、ごめんなさい。

出題実績があるもの以外にも毎年多くの統計調査・白書が政府から公表されています。たとえ1年間他の科目を無視して白書と統計だけ対策したとしても、すべてを網羅するのはほぼ不可能です。

対策はするがある程度の割切りが必要、このバランスが難しいところです。

過去問が通用しない

資格試験で一番重要視したいのは過去問、この常識が統計・白書には通用しません。

過去問が使えない理由
  • 正誤が変わる
  • テーマが変わる
  • 重要論点が変わる

白書・統計対策で出題されるのは最新の情報。古い過去問の場合、正誤が今と当時で異なるケースがあります。

例えば男性の育休取得率は近年急上昇。平成30年は8.6%ですが平成31年には10%超え、令和3年には18.9%になっています。そのため「男性育休取得率は1割に満たない」という問題文は平成30年までは○、平成31年以降は×です。

古い過去問を解く場合には最新の数字はチェックが必須です。

数値が変わるだけでなく、同じ統計調査や白書でも年度によって調査項目や取り上げる内容が異なるのも厄介な点です。

 令和3年の厚生労働白書のサブタイトルは「新型コロナウイルス感染症と社会保障」。新型コロナウイルス感染症対策による働き方の変化や公的助成金の効果がメインテーマとなっています。一方、令和4年度の厚生労働白書のサブタイトルは「社会保障を支える人材の確保」。主に人口構造の変化と医療分野の担い手がメインテーマです。

 出題の可能性が高いのは最新の統計・白書の内容。特に白書は前々年度以前に扱ったテーマの優先度は低くなります。

毎年新しいテーマに重点を置いた対策が必要です。

他の科目は基本事項と過去問を完璧にすれば十分な点数が取れます。少なくとも基準点のラインを下回ることはありません。しかし白書・統計対策はいわば時事問題のようなもの。過去問を繰り返すよりも最新の情報を自分から手に入れていくことが重要です。

出題が細かい

受験生誰もがノーマークだった内容が出題されやすいのも特徴です。厄介なのが選択式でも細かい内容が出題されること。選択式は各科目5空欄中3空欄を正解しないと基準点割れになるので、1問の重みが択一式とは別格です。特に労一の選択式では法令よりも白書・統計からの出題が過半数を超えており、例年受験生や各予備校・通信講座を悩ませています。

直近の代表例は令和3年度の労一選択式。1空欄を法令から、4問空欄を白書から出題されましたが、受験生のほとんどは5空欄全てが初めて見る問題、というレベルの超難問でした。結果この年の選択労一は5空欄中1空欄だけでも正解すれば救済、という異例の措置が取られました。

社労士試験は運も必要、と揶揄される原因の一つです。科目別基準点の制度がある以上、実力が反映されにくい難問は今後出題がないことを切に願います。

クレアールでは白書・統計も基本重視

白書・統計は対策が非常に難しい分野。深追いは厳禁ですが、一切対策をしないのも命取りです。

この難関に対してクレアールの方針は、「必要最低限を押さえて、細かい部分は捨てる」。過去の出題実績を踏まえた上で、出題されてもおかしくない基本事項はしっかり押さえ、短時間で対策を終えるスタンスを取っています。

白書・統計対策は深追いすれば終わりの無い分野。細かい論点は他の受験生も間違えるので、この方針は理にかなっていると言えます。

白書対策講義の概要は以下の通り。

概要白書・統計の重要ポイントを解説
対象コース全コース共通
担当講師斎藤正美講師
講義時間6単元(3時間)
使用テキスト白書対策講義テキスト
白書対策講義
斎藤正美講師(クレアール社労士講座公式サイトより引用)

講義は斎藤先生が担当。7月開講とやや遅めですが、講義時間が3時間程度、テキストも薄目なので消化不良になることはありません。

白書対策講義のテキスト

テキストは労働科目編・社会科目編に分かれており、ページの半分以上が労働科目編。元々要点がコンパクトにまとめたテキストを、講義では斎藤先生がさらにポイントに絞って解説してくれます。

巻末には「予想問題」として穴埋め形式と正誤判断の一問一答形式の問題も掲載されています。

予想問題をメインに、繰り返し解いてポイントを押さえる

白書・統計対策で大切なのは大まかな数字や傾向。労働科目・社会保険科目のように細かい部分を正確に覚える必要はなく、

  • 年休の取得率は5割超え
  • 法定福利費で一番比率が高いのは厚生年金保険料、全体の5割強
  • 女性労働者のM字カーブの底は30代後半、ただし近年改善傾向で底が浅くなってきている

このくらいのザックリとした概要を把握しておけば大丈夫です。

大切なのは一つ一つの内容を広く浅く押さえていくこと。予想問題をメインに、関連情報をテキスト本文から少しずつ覚えていく学習方法が効果的です。

私の場合、一問一答形式はそのままだと覚えづらいので、マーカーと赤シートで隠せるようにして数値を答える問題に加工して使用しました。

更に対策をしたい場合は教材の追加もあり

基本のみを押さえるクレアールの方針は理にかなってはいますが、あくまで必要最小限。経験者の方で、他の科目はおおむね合格水準、白書・統計をしっかり対策したいという人にとってはもの足りないかもしれません。その場合は教材の追加を検討するのもありです。

教材追加の例
  • クレアールの単科「労働経済対策」を追加する
  • 白書・統計対策に特化した市販教材を追加購入する
  • Twitterやyoutubeを活用する

万人にオススメできるのがTwitterの活用。大原の人気講師、金沢先生が運営しているアカウントでは、標準レベルの問題を四択形式でほぼ毎日発信しています。もちろん白書・統計の問題も取り上げているので、年間を通して毎日少しずつ白書・統計に触れることが出来ます。直前期に基本事項を押さえるクレアールの白書対策講義と組み合わせれば相性抜群です。

また、ご自身で白書や統計の原本を確認し、ポイントをおさえながら学習したい方にオススメのyoutube動画があります。それが北村先生の「最短最速合格法」チャンネル。2021年度の合格者、永田先生が白書や厚生労働省ホームページを活用しながら勉強する方法を解説した動画が全5回掲載されていて、つかみどころのない白書対策の指針に最適です。

永田先生シリーズ①

経験者の方はこの動画を参考に、毎日少しずつ白書や統計を学習するのも良いかもしれません。

内部リンク(作成中):オススメWebサービス

まとめ:白書・統計はライフワークとして情報を仕入れる

今回は社労士試験の最大の難関である白書・統計対策について解説しました。

  • 白書・統計の問題は一般常識科目で出題される
  • プロも対策に悩む難関、白書・統計が原因で1点に泣く受験生も多い
  • クレアールの通常講座は必要最低限、十分に対策したい人は単科講座や市販教材の追加もあり

白書・統計は扱いが非常に難しい分野。過去問が揃っているわけではなく、自分で工夫する場合も深追い厳禁です。

この点、大原の金沢先生が非常に良いことを言っているので引用します。

「一般常識は社労士のライフワーク。情報として絶えず仕入れておく」

【社労士24LIVE】直前出題予想&ラスト1週間の勉強方法より

白書・統計対策には他の科目とは違うスタンスが必要になります。新聞を読むのと同じような感覚で、労働経済・社会保障の現状を知っておく、くらいの気持ちで取り組むのが良いのかもしれません。

参考に動画も載せておきます。上記のコメントは31分あたり。

https://www.youtube.com/watch?v=NTbZZbEOidM

白書・統計は完璧を目指すといくら時間があっても足りません。特に初学者の方は、一般常識に時間を使いすぎて労働科目・社会保険科目の対策が疎かになると本末転倒。「最低限の基本は押さえる。仕入れていた情報がたまたま出題されたらラッキー」くらいのスタンスで、基準点割れを回避することを最優先にしてください。

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